第13話 アナログゲーム

「あれ?みんなルール知ってるの?」


「僕は番組でやったから」


「アタシはその番組見てたからもちろん知っているぞ!」


「私は知らないかな、社長は知ってます?」


「私も知らないわね、説明をお願いできる?」


「では僕から説明しよう!

このゲームは3枚の花と1枚のドクロが手札で、

最初に手札から一枚セットする。

自分の手番では、カードを積むか場のカードの中に何枚花のカードがあるか

予想するかの二つの選択肢があります。


場に花のカードが2枚あると宣言したら、次の人は

それより多い場合は何枚か宣言する。しない場合はまた次の人に

ってな感じで宣言の花を引いていくんだけど

原則として上のカードから引いていく。


宣言した花のカードを二度引き切るか、ドクロを引いて

自分のカードがなくなったら終わりです

ご清聴ありがとうございます」


少し話すと、このゲームは本当にあります。

博識の人たちは知っていると思うけど

神からのお告げで何かが危ないと言われたので

このゲームの名前が違うんだ。

色々察してくれると助かるよ


「じゃあやろうぜ」


-----------ここからはゲームの一部をどうぞ---------------------


「じゃあ、とりあえず積みます。次はセブン」


「じゃあ私も積む」


「ふん、まだまだだね!アタシは宣言します!3枚!」


「そんなに、責めなてないじゃん。僕は5枚」


「え〜じゃあパス」


「僕も」


「私も」


「アタシもパス〜」


「じゃあまず、桜のを.....」


「残念、ドクロで〜す。

はいじゃあシャッフルして....これを破棄ね」


「む〜むねん」


------------------------------

「よし、じゃあ4枚」


「5枚しかないのに?桜くん攻めすぎじゃあない?パス」


「アタシもパス」


「僕もパス。桜やりすぎ」


「なんか私の番まで回ってくる時、しんどくない?パス」


「じゃあ、ほい、ホイホイ後一枚〜

スズので最後!よっしゃ!リーチ〜」


「う〜私のはドクロだったのに」


「霧虎さん、結構わかりやすいよ。

それにスズは素直すぎ。俺ほぼほぼブロックしてるよ」


「僕、番組で優勝したのに。全然勝てない」


「私がまだ4枚で、鈴華が2枚、凪沙が3枚、社長が4枚

でリーチが桜くんだけ、女の立つ背がないよ」


「まあ、このまま僕の勝ちで終わらすかな」


----------------------------


「あれ、もう六時半すぎてるじゃん!

やばい時間見てなかった!ご飯の準備しますね

今日は、チーズフォンデュです。

これで机拭いてもらえるとありがたいです」


「やった!チーズフォンデュ最高」


「僕もチーズ好き、楽しみ」


「まず、男子の手料理ってところに喜ぼうよ」


「「え!手料理!」」


「あれ?言ってなかったっけ?」


「そういえば、3人には言ってなかったわね。

私は、前も食べたからそうだろうと思ったし。

実際買い物中に話してたから」


「私は来たときの夜ご飯の料理をしていたから

その時に知っていたけど、」


「わざわざ紅茶淹れるくらいだから

もしかしたらとか思っていたけど、急に降って湧いた幸運

僕は明日死ぬのかもしれない」


「死なないでね、またご飯食べに来てもいいし

今度映画の特別上映行くんだから」


「あ!そうだ桜くん本当に特別上映行くの?」


「はい、一緒にいきましょ。

どこに行くのかあんまわかんないし」


「ええ、それはいいのだけど....

すっごい目立つわよ。何なら主演の菜々子より」


「あ〜やっぱ行かない方がいいですかね?」


「あなたがいいのなら、いいんだけど。

下手な宣伝より特別上映に男が来ているだけで

ものすごい集客になるから、事務所としてはありがたいけど

しかも今回初主演だから話題にもなってありがたいのだけど」


「桜一緒にいこ。僕はその方が楽しいし嬉しい」


「アタシは別にどっちでもいいし」


「じゃあ行こうかな。映画見てみたいし」


------------------------------------------------------------

「うわ、すご。こんなの家でできるんだ。

あたし、お店でしかやったことなかった」


「写真撮ってもいい。僕のインアカにあげてもいい?

友達の家でチーズフォンデュって」


「いいですよ、何ならみんなで写真でも撮ります?

どのみち今度の特別上映で目立ちそうだし」


「え!撮りたい。インアカにあげないやつでも

ツーショットとか撮りたい!」


「しゃ、社長いいんですか?写真あげるの

私的にはバズリそうだし、今度の上映会に向けて受けが良さそうですし」


「まあ、桜くんがいいならいいでしょう。

あなたたちが男子からも人気があるってことを世間が知ったら

今よりもっと注目も集まるでしょうし。」


なんか俺をおいてそんな話を...

てか、こっちの世界は匂わせ的なのにならないのかな

あっちの世界だと今売り出し中の有名アイドルがインアカに

女性の家でホームパーティ的なのしてるってことだろ。

しかも一般人の女性と....炎上もんだろ


あっちの世界で流出したら、映画降板で

何なら映画上映中止で賠償責任とかになりそうなもんだけど

アイドルに男女関係は大体タブーだよな

俺は、個人間の自由じゃねとか思うけど

何なら自分の知っているいい人との熱愛報道とか応援ものだろ


「桜くんみんなのインアカとColorsの方にも載せていい?」


「え、ああいいですよ。」


『大丈夫だよなカレン』


『ええまあ、どのみちこれから外に出ることがあるなら

目立ちますし、全てを消すのは効果的ではないと思います。

ツクヨミのカモフラージュになれば良い方でしょう』


じゃあ写真あげてもいいかな。

インアカはやってないからあんま分からないけど

SNS自体何あげればいいかわかんないから

ツクヨミの方も告知以外で稼働してないし

SNSって難しいよね


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