第10話 初ナンパ?
「桜君少しお手洗いに行ってもいい?」
「ええどうぞ。ここで待ってますね。」
は〜落ち着く〜
なんか家が至高だと思っていたけど
久しぶりに外でぼ〜とするのも悪くないな
「ねえ君」
ん?ギャルに清楚系美人におっとり系おねいさん
すごいラインナップだな。
美少女のバーゲンセールだな
「なんですか?」
「社長とはどうゆう関係なの?彼氏なの!」
なんだ急に
俺の初ナンパは社長の霧虎さんに集る蠅スタートかよ
「どういう関係と言われると、同じマンションの友人ですかね」
「鈴華!!急に失礼だよ!
相手は男性だよ。もうちょっと慎重に...」
「だって気になるだろ。
男に興味がなかった社長があんなに楽しそうに
それにこんな美少年とだなんて」
「それはそうだけど...」
あれか?霧虎さんのところの子かな
アイドルなんかな?それともタレントなのかな?
あれ?どっちも一緒なのかな?
「二人とも最初は自己紹介からだよ。」
「あ!そうだよね。
私は赤星 菜々子(あかぼし ななこ)
でこっちが黄蝶 鈴華(きちょう すずか)
それでこっちが」
「青天芽 凪沙(あおつめ なぎさ)よろしく」
赤、青、黄ときたか、まるで信号機だな
髪の色もそんな感じになってるし。
一応、教えると赤がおっとり黄色がギャル
青が清楚でクールが追加された
あと、おっとりがツッコミ役なんだね
クールが嗜めで黄色が猪突猛進だな
「月白 桜です。霧虎さんと同じマンションの友人で
ここ最近仲良くしてもらっています」
「霧虎!なまえ呼びなんて!
う、羨ましいです」
まあ、前世も女子と名前を呼び合う仲のひとは結構仲良いよな。
それか男子の方が馴れ馴れしいか、女子の距離がバグってるか
その二つに一つしかないよな。
こっちの世界だと特にそういうのもあるのかな?
今から苗字呼びに直すのも気が引けるな。
私のこと嫌い?ってなりそうだな
「あの君たちはどうしてここへ?
わざわざ話しかけてくるんだから何かあったのかい?」
「何かあったと言われると、社長に春が来たかもって驚いたけど
特に用事は.....」
「あれ?あなたたちここで何しているの?」
「ああ、霧虎さんちょうどよかった」
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「なるほどそれで、ここにいるのね
あなたたち気になっているとはいえ、
私たちを尾行するなんてよくないんじゃないの?」
詳しく話すと、最近社長の機嫌がやけにいいから気になっていて
土曜に黄蝶さんがプールで練習しているのの応援をしに行く時に
僕と霧虎さんが話しているのを聞いて
みんなで予定を合わせて今日ここにきたってわけだ。
ちなみにあの早かった女性が黄蝶さんだ。
「まあまあ、別に僕は気にしませんし
それだけ霧子さんが慕われているってことですよ」
『カレン、視線は無くなった?』
『いえ、この人たちとは違います。
まだ警戒を緩めないでください』
やっぱそうか、やけに痛い視線がまだあるんだよね。
視線は二人だから、違うと思いつつこの人たちだったら
安心するなという思いで聞いたんだけど、
3人が合流してから、視線がさらに痛くなったんだよね。
勘弁してほしいぜ、あれは普通じゃないよな
これが初の外出だと思うんだけど
どっかで会ったことあるのかな?
カレンがいうくらいだから同じマンションの人じゃないと思うし。
「は〜桜君が優しくて助かったわ。
一応紹介すると、今若者に大人気のアイドルグループでColors(カラーズ)
という名前で売り出し中なの。
最近はバラエティにドラマに引っ張りだこなのよ」
へ〜やっぱ人気なのか。
わざわざ企画のためにあんなに真剣に練習できるんだから
そりゃ人気だよな、いい子そうだし
「そうなんですね。とても綺麗で美人ですから納得ですね。
この後どうしますか?一緒に回りますか?」
「いいんですか!」
「セブン止めてた割には1番乗り気。」
「そうね、まあ私はやぶさかではないけど」
みんな乗り気なのね。
霧虎さんは〜
「は〜あなたたち私のデートを邪魔しているのよ。
まあ今回は許します。それと、桜君を貴女たちが
会ったことのある男性と同じだと考えないように。
男装した女性だと思いなさい」
「え!そんなふうに思ってたんですか霧虎さん?」
「あ、いや違くてね、..................
普通の男性は気軽に手なんか繋がないし、
こんなに普通に会話できないのよ。
トキメキ過ぎてどうにかなっちゃいそうだわ」
あ〜失念してたな。ちょっと遊び過ぎたかな
まあでも今のままでいいかな仲良い人くらいには
「まあ甘んじてその評価を受け入れましょう。
じゃあみなさんなんて呼べばいいですか?」
「じゃあ私はセブンでいいです。みんなそう呼びますから」
「じゃあ僕もなんかあだ名で」
「あたしも」
ぼ、僕っ子なのかクール美人!
みんなあだ名って結構無茶振りじゃない?
「じゃあ、セブンにスズにナギで
僕も名前でも好きに呼んでいいよ」
「じゃあ私も呼び捨てがいいんだけど」
「いや、霧虎さんを呼び捨てはちょっと
年上の綺麗なおねえさんを呼び捨てにする度胸はないです」
「き、綺麗だなんて.... そうね
じゃあさん、呼びでもいいかもしれないわね」
「「「社長が乙女に!!!」」」
「そろそろ怒るわよ3人とも」
ははは、仲が良くていいな〜
俺も同性の気のおける友ダチが恋しいよ
おっと、例の二人が接触したがって近寄ってきた
どう撃退してくれようか
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