断片のメモ。
恐ろしいほどに鮮やかな白黒の世界
断片のメモ
腕に書かれた「」の文字。所謂“かぎかっこ”だ。
朝起きたら腕に書かれているから訳がわからない。
……いや、確か寝る前に自分の腕に書いた気がする!
思い出した、確かに「」を書いた。どういう意味だったかなぁ……。
その意味を思い出せずに、もやもやした日を過ごす。難しい顔をしている、と友人が話しかけてきた。
丁度いい。一緒に考えてもらおう。
腕を見せ、話をした。
友達は「穴埋めの何か?」と言う。
その先で考えてみたが、思い当たる節もない。もうしばらく考えることにしよう。
……!
やっと思い出した。この「」は『スピーチの内容を考えとけ』のメモだ。眠かったとはいえ、断片しか書かれてなくて困る。しかも、スピーチは目前。
しょうがない。腕に書かれた断片のメモを掴みに使うとするか。
なんとか成功した。
メモをとるときは後の自分にわかるよう書くという教訓ができた。
一件落着ゴ用心!!!
断片のメモ。 恐ろしいほどに鮮やかな白黒の世界 @Nyutaro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます