七刀目 日本陰陽連盟局
その中で、人外的な悩み事などの報告等も引き受けておりその選別なども担っている
そして、奥の施設に行くと陰陽局がある
作りも表とさほど変わらないがここでは式神や妖などが出入りしているため表とはまた違った雰囲気がある
この場所にはいい思い出があまり無く行きたくなかったが桜火がグイグイと引っ張ってくるのでズルズルと中に入っていった
辺りを見渡し久しぶりな空間を味わっていると周りからの視線が集まりだした
「なんだこ奴ら、お主をみているのか?」
「じっとしてて」
桜火を
「おーい、緋月!!こっちだー局長室まで来てくれー」
「八雲先生?!」
大雑把な性格でいつも何かしらちょっかいをかけてくるが、大体が周りからの
一人で孤立していた中で頼りになったのが八雲先生だった。生徒からの信頼も人気も絶大なのに自分にやさしく接してくれた唯一の人だった。
局長室
入るとそこには筋骨隆々でガタイのいい老人がデスクに腰をかけて待っていた
老人は、
「本当に久しぶりだな!元気してたか?」
「はい、おかげさまで…それより八雲先生、いつの間に局長になってたんですか?」
「まぁこの年になるとな成り行きでなってしまった」
「それよりやっとお前さんにも武器が扱えるようになったか!!」
「はい、ですがその武器が少し特殊でして…」
「んん?どういうことだ?」
「桜火、出てこい」
名前を呼んだ途端、刀から小さな鬼がヒョコッと出てきた
「なんだ、もうついたのか?この場所には人や怪異がおりすぎではないか?酔ってしまったぞ」
「ほ〜!そいつが噂のやつか!なんだが小さいようだが」
「噂?」
「あぁ、緋月がここにくることは報告されていてなその時に知らされたんだよ」
「なるほど」
なんの話をしているのか分からない桜火はまず目の前の大柄の人物について問いかけた
「こやつは誰だ?」
「ここのお偉いさんよ」
桜火は局長を見つめながら逆方向に目線を向け数秒黙り口を開いた
「だが、一番強いやつは他にいるな…5人か?」
「ほう、そこまで見抜けるのか」
「わしは、小僧の式神だぞ?それしき容易い」
自慢げに話し鼻を大きく膨らませた
「小僧とは誰のことだ?」
「…安倍晴明のことです」
局長は目を大きく開き口が限界まで開いていた
「ひ、緋月よ…今なんといった?あ、安倍晴明?!!」
「はい」
「桜火の前の所有者は安倍晴明だと!!」
局長はまだ驚きを隠せないまま叫び出した
それはそのはず、「安倍晴明」とはこの日本陰陽連盟局の形を作り出した人物であり
常識を秩序を壊し新しい「常識」を作り出したまさに「奇跡」に近いことを成し遂げた偉人である
また、晴明が使役する式神「
そして、今緋月が使役している「桜火」も式神で元「十二天将」なのだ
付喪憑きの少女 ぽんとろろ @masamasa0913
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