一刀目 調査
「はぁ〜......はぁ〜...」
大きなため息を吐いては頭をガシガシさせながらまたため息をついていた
しかも高校に潜入しながらの任務ということで朝から憂鬱でいた
クラスメイトとの顔合わせが終わり指定された机に名伏せると前から大きな声が聞こえていた。
「ねぇ!!緋月さん!!こんな時期に転校なんて珍しいね!!私、宮村綾!よろしくね!!」
「よ、よろしく」
勢いに負け言葉が詰まってしまった。
「ねぇ、なんで転校したの?」
「それは、、、」
と話そうとした時、教室の扉が開き私の名前が呼ばれた気がした。
「緋月さん〜生徒会の人が呼んでるよ〜」
「は、は〜い」
「
私の脳内で何かしたのか模索したが思い浮かばない、それといつの間にか下の名前で”ちゃん”付けで呼ばれたことに違和感を感じながら生徒会の人の方へ向かった。
生徒会の役員と対面すると陰陽局の関係者とわかった遠くからだと分からなかったが近づくと微かに霊力が確認できた。
「この奥に会長がいる」
「了」
扉のを開けると背を向けた一人の女の人が立っていた。
「会長、今回の調査員を連れてきました」
「ご苦労、下がっていいぞ」
「了」
声は、気高く逞しいが透明感があったそれに霊力が滲み出ており少し気圧されてしまった。
「君が今回の調査員だね、緋月咲くん」
「はい」
「上から調査内容は聞いているかな?」
「是、おおまかな内容は把握しております」
「よろしい、まぁ今回も校内を散策し警護と結界の点検だけだ」
「......何故、私なのでしょうか。今回の調査は比較的危険度が皆無と聞いております。他にも役員はいますでしょう」
すると、会長は椅子に座り緋月の体を観察し話し始めた。
「...確かに、今回の調査は今に始まったことじゃない、何十年も前からしてきた内容だ特に駆け出しの新人がするようなもので新人でもない緋月が言うのも納得だ」
「が、近年学校で奇妙な噂が出始めてな、その調査も兼ねているんだ」
「噂ですか...根拠は?」
「放課後にいつも教室で残っているとどこからか「かごめの歌」が聞こえてくるそれはどこから聞こえているのか分からないようだここ最近で多くの数が報告している」
「かごめ...」
「実際、人が消えているがこれは発見はされているミイラになってな」
「っっな!!!」
「普通は危険度Fだが今回の調査では危険度Bとなっている」
「...わかりました。この調査承りました」
「うむ、気お付けてくれ」
「了、失礼します」
扉を閉めるとそこには役員がいた。
「これが今回の支給品だ。それと今回の調査開始は放課後からだ」
「了」
ーー会長室ーー
「今回、派遣されたイレギュラーなと言われている緋月 咲と学校で起きてる奇怪な噂がどうも引っかかる...あの子...」
「縺ゅ>縺、縲?」溘≧縺具シ」
「谿コ縺呻シ滄」溘∋縺ヲ縺?>?」
会長の陰から何やら声がしてきた。
「コラコラ、お前たち物騒なこと言ってないで監視してらっしゃい!手ぇ出したらただじゃ置かないわよ?」
「莠?ァ」」
すると影が四方へ霧散した。
「はぁ,,,大型を飼うのも骨が折れる...」
「お手並み拝見と行こうか...「歪」」
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