第4話 武器屋のおっさん
1月3日
俺達は、武器が弱すぎることに気付いたので武器屋に来ている。
「ジリークさん私この杖が欲しいです!」
コペが14,500ピーチル(日本円で約50,000円)
の杖を俺の方へ持ってきた。
「まぁ少し高いが気に入ったなら買ってもいいぞ!」
俺はコペがこの世界で1番強い気がするので自由にさせようと思う。
「おいコラ、待ちな」
おっさんが喋りかけてきた。
「武器にもそれぞれ特色があるから自分の属性やスキルの特徴に合うものを買った方が圧倒的にいいぞ!」
「えっと〜私のは無属性です」
「おー悪ぃ悪ぃそれなら好きなの使っても大丈夫そうだな」
おっさんが笑顔で言った。
なんということだ立場逆転までにかかった時間約0.5秒。その辺のディベートのプロ、いや違うな論破王もびっくり。
「すいません俺に合う武器はありますか?」
「お前のは何属性だ?」
「俺は勇者だから多分属性は無属性です」
「なるほど使えるスキルは?」
おっさんは俺に向かって禁句を言ってきた。
「え、、えっと〜、、パン作りと磁力です、、、」
「は?どこにそんな雑魚勇者がいるんだってんだ(笑)」
俺はおっさんに職業カードを見せた。
「お、、おーなるほどなー、、、、、これはどうだ?」
おっさんは顔をひきつらせて手を震わせながら俺に武器を渡した?
「お、ありがと、、、ん?金属バット?」
俺はボケだと信じたかった。
「名前が違う鋼鉄のバットだ」
いやそこはどうでもいいんすよ、、
「他になにかあります?」
俺はワンチャンを信じて聞いてみた。
「あるぞ、、メタルソードだ」
めっちゃかっこいい剣を渡してきた。
「このメタルソードには魔力鉱石が埋め込められているそのため剣技だけでなく魔法の威力も増すのだ!」
「これください!!!!!」
俺はすぐに買った。
コペも14,500ピーチルの杖を買った。
「29,000ピーチルも使っちまった、」
俺が少しため息をついた時。
「あーそうそう、、おまえら!スキルは組み合わせと魔力量によって強化することが出来る!」
おっさんは今すぐこのクソスキルをどうにかしてこいと俺に言いたいのだろう。
1月4日
俺達は、草原で魔物を倒しまくってスキルの組み合わせの練習をしていた。
「磁力!そしてブレッドファイヤー」
俺はスライムを砂鉄に包まれたスライムを加熱して固めた。
「すごい!スライムが人工的に鋼のスライム(人工)になった!」
俺は驚いた。
「磁力!」
俺は鋼のスライム(人工)を磁力を使って振り回してみた。
「ゴーン」
スライムは地面に叩きつけられぐしゃぐしゃになってしまった。
「ジリークさん来てください!」
俺も罪悪感で押しつぶられそうな時にコペが俺を呼んだ。
「私、おもったんです!結界魔法でバリアを私達の周りに張ることで、倒そうとしてる魔物が逃げなくなります!」
ん?どういうこと?
IQの差が大きいと会話がままならなくなってしまうということが起きるらしい。
「要するに魔王のとどめを刺す時に魔王は逃げることが出来なくます!」
「へーすげーじゃん!」
ほんとにいいなぁ!
あ、、魔法の範囲を広げることが出来るなら、、
コペのおかげで俺も1つ思いついた。
俺からある特定の方向に磁力を行うと俺を中心に『磁界』が発生する。
磁界内では鋭い鉄の塊が流れている。
これならしょぼい魔物は俺に近づけないだろう。
結構早いな、生身の人だったら5秒でもうズタズタだろう。
そこに来たゴールデンスライムが鉄の流れに流されてく、、、、
「あ?、、え?、、コペ結界魔法のバリアで俺の周りを囲ってくれ!」
先日ギルドで賞金首一覧をみたんだが、、ゴールデンスライムは捕獲してギルドに提供すると200,000ピーチル貰えるのだ。
俺の月収の4倍以上である。
「バリアフィールド!」
コペがスキルを唱えた。
「あ!、、その金色のスライムは!!!」
「そうだ!こいつはゴールデンスライム(天然)だ」
「このスライムを捕まえてギルドに持っていくと、、ゴールデンしゃもじが貰えるんですよ!」
コペが嬉しそうに言った。なお俺の決めゼリフはスルーされたらしい。
ちなみにギルドに持っていくと200,000ピーチルもしくはゴールデンしゃもじのどちらかをもらえる。
まぁ普通に考えて貰うのは現金だよな!
「しゃもじ、、使うか?俺は元々パン屋だぞ!米を使うなら米粉パンだ!」
「しゃもじ貰わないんですか〜」
コペが残念そうに言う。
「バリン、、、」
ふざけたことを言っていたら
バリアフィールドが何者かに破壊された。
「あ、あれはファイヤードラゴンだ!」
バリアフィールドから開放されたゴールデンスライムは外に出て急いで逃げだした。
「あ!ゴールデンスライム!!」
コペはゴールデンスライムを追いかけてどこかに行ってしまった。
まさか、置いてかれるとはな、、、
目の前には8mぐらいの大きさのドラゴンがこちらを睨んでくる。
絶体絶命だな、、、これ
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