第3話 家探し

1月2日


えっと、、、まぁ、、一旦おはようございます。

昨日ですね?あのですね?

パンをコペにご馳走したんですよ、、

んで、時間も遅くなったから泊まってもらうことにしたんですよね?

そして今の状況なんですけど、、なんで一緒に寝てるの?

え?

俺やった?もしかして人道に逆らってしまったのか?

絶対未成年でしょあれ、、はぁ、、

いや、、まて、俺もコペも服を着ている。

つまりやった直後寝た訳では無い。

実際やってたとするならさ?

もうあれじゃん?ポンポンじゃん?

んであさから続きするやつじゃん?

そうじゃないのは確実。

腕枕はしてるし抱きつきあってはいるけれども、うん。

これはやっていない。

一旦起きよ、、、いや、、まて、(part2)

これあれじゃん正座してる時な膝の上な猫が乗ってきてその上で寝ちゃってうごなくなっちゃった現象じゃん。(長い)

要するに腕枕してるから俺が動くとコペに負荷がかかっちゃう。

それはダメだ。

※この思考約1分弱で行われました。

あ、、脳が焼き切れそう。

もう寝よ、、、



「ジリークさん、、ジリークさん、、おーきーて」


「お、、ごめん」


「昨晩はありがとうございました」


「え?やったの?」


「やったって何をですか?」


「え?s」


「昨日のパン本当に美味しかったです!」


あっぶね。

死んだかと思ったぞ今


「コペの家ってこの近くか?」


「いえ、私は定住するほどの路銀は無いので、、基本宿です。」


「そっか、、」


脳が焼き切れて寝落ちしてすぐだったので頭が働かない。

「なら一緒に住むか?」


「え?、、でも私なんにも出来ないですよ?」


「いいよ、俺はコペと一緒にいたい」


あれ何言ってんの俺、、3話目でこれははやすぎるでしょ、、

脳機能が回復してきた。

まずい、俺脳死してたかもしんねぇ、


「私もです!」


あ、、これ行けるヤツか?さぁどうするジリークこの選択で世界が変わるぞ、、、

「そっちの方が情報伝達とか楽だし、費用も安くなるしな!!」


まさかの言い訳を放ったァ、、、ダサいダサすぎる。

そこで日和るか普通

「そ、そうですよね!」


おいおいコペちゃん焦ってるぞ。

ジリークどうすんの?

「じゃあ家探すか!」


「はい!」


宿を借りるという選択肢もあるが、、こっちとしては私物としてパンの釜があるし、毎日パン焼きたいからかなり都合が悪い。

「どの辺に住むのがいいですか?」


「うーんそうだなぁ、、、俺の理想は王都と中央ギルドの街(トリエンティア)の間の街のカリオルテリオンかな?あそこなら魔物も少ない方だし、」



「あーカリオルテリオンですか!あそこは獣人の王様がいるとこですよね!ライオンさんみたいで可愛いですよね」


それ本人に言ったら不敬罪で死刑にされそう。

「それじゃカリオルテリオンヘ」


「レッツゴー」



カリオルテリオンのギルドにて、、、

「一応の確認ですがアレリオン大王様の所有する領地ないで人族が住むには、一人暮らしもしくは恋人、婚約者、家族のみ許可します。お似合いカップルのおふたりなら大丈夫だと思いますが、、」


なんちゅうルールだ!

あのあさましいライオンめ!

「友達同士はダメなんですか?」


「獣人の掟として、1人前になるにはまず一人暮らし即ち巣立ちをして、番の相手を見つけて家族として住むという文化的背景と、大王様の趣味として、不純恋愛防止とか何とか」


さすがライオン様純愛は素晴らしいよね!

俺からコペへは純愛だぞ!

「家だけでも見て回ることは出来ますか?」


「大王様に確認を取りますのでしばらくお待ちください。」


俺達は待合室的なとこに案内されて、待たされた。

なんとも言えない気まずすぎてやばい時間が経ち、部屋にライオン大王様が入ってきた。


「1人ずつ別室に来てもらえるだろうか?」


「え、、、はい。」


「それじゃ男から」



〜ジリーク視点〜

俺は隣の部屋に連れてかれた。


無言で席に座らされ、まるで、今から警察に尋問させるかのような緊張感が出ていた。

なにこれ?覇気?

「単刀直入に聞こうと思う。」


ゴクリ、、、、

「君はあの女の子が好きか?」


「はい。」


即答。

「君はあの女の子が困っていたら助けたいと思うか?」


「はい」

また即答。

「君はあの子を守るためなら自分の全てを差し出し、その命が耐えるまで彼女の幸せを願っているか?」


「はい」

もちろん即答。


「ふむ、、もどって良いぞ」


なんの時間?

当たり前の質問しか来なかったんだが?




〜ペコ視点〜


ジリークさんが出ていってから20分。

さすがに遅い。

何されてるんだろあのふわふわのライオンさんに。

怖い。

「交代だ、、女、来なさい」


「はい」


別室に移動してゆっくりドアが閉められた。

「正直な話、ジリーク君のことどう思っているのかね?」


「美味しいパンが焼けて、バトルセンスなかなかあって、言動一つ一つがかっこいい人です。」


「それは好きなのかいそれとも愛なのかい?」


「私としては愛に近いものだと思います。

今本人いないので言うのですが先日パンを焼いてもらった日に家に泊めてもらったんですけど、私どうやら間違えて夜中に彼の布団の方に行っちゃったみたいで、それで朝起きたら特に何もされたわけでもなくただ腕枕してもらってて、なんか、、純粋に嬉しさが湧いて、、なんて言えばいいんでしょうね」


「少女よそれは愛だ。

愛というものは世界を救うと様々な古い書物に書かれている。君たちはきっと世界を救う英雄となるでしょう。」



10分後コペが帰ってきた。

「私は将来の英雄となる者達に屋敷を与えたいと思う。8LDKロフトと地下室そして倉庫、馬小屋、テレポート転送機つきである。将来結婚して子供が生まれても安心して暮らせるじゃろう。そこで生涯暮らすが良い。」


「本当ですか?」


「ああ、、もちろん無償で与える」


「ありがとうございます。」


こうして俺たちは家というより豪邸を手に入れてしまった。

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