第2話.魔力の性質
古今東西どこにでも魔法を求める人はいる。
求める魔法は違えど、使う目的は違えど、魔法を求める人は絶えない。
需要と供給。需要が絶えないのなら、ここまで安定した商売もないだろう?
本当にそうだろうか?魔法を求めるやつの中には、ろくでもない奴もいるだろう。
どの世界にも魔法を使うために必要な魔力には性質があるものだろう。
柔らかかったり光ってたり、この世界での性質はどうなっているのだろうか。
そんな性質はどんな魔法を生み出すのだろうか。
そもそも魔法なのだろうか?
魔導専門店.
埃がかかった本棚は長らく片付けなどしていないことを表している。
魔法専門店は入り口のすぐ近くにカウンターがあり、その周りを魔法用品などがかこっているのだ。しかしカウンターの奥には扉がありその奥は柴崎が生活しているスペースなのだが、、、汚い。ものすごく汚れている。本棚には乱雑に魔導書が置かれ、床にはこれでもかと言うほど魔法に使う道具が散らかっている。冷蔵庫と思われるところには何も入っておらず、キッチンには使おうと思っていたらしき鍋などが所せましと置かれている。しかし本人はこれでも片付けていると思っているのだ。
そんな魔導店のカウンターには魔法でできた日用品、つまり魔道具が飾ってあるのだがお客さんの目に留まることもあるので。いろいろなものを取り揃えているのだ。
「柴ちゃーん、これなんだい?」
「この浮いてる地球儀」
こういうのは軍のお偉いさんであり、柴崎のお得意さんでもある。あと単純に仲がいい。「それはね~魔力の広がろうとする性質と、反発する性質を使って浮かせてるんだよ。ただ人間に宿ってるレベルで圧縮しちゃうと地球儀飛んでっちゃうけどね。」
普段お客さんと接しているような口調ではないものの知識は異常なレベルで蓄えており、魔道具もそこらへんでは見ないようなものだらけである。
そんな会話の中、ドアが乱雑に開かれる。
「ここか噂のガセネタ魔法店は。」
そういいながら入ってきたのは大柄の男とその仲間のようだ。
「ガセネタとは失礼ですね、それと魔法店ではなく魔導店です。」
「どっちも同じだろ、このガキ」
「俺はおまえの魔道具を奪いに来たんだよ。」
「お前みたいなやつが持ってても意味なんかねぇだろ。」
「といいますと?力ずくですか?」
「たりめぇだろ、やっぱガキは頭がわりぃなぁ。」
「柴ちゃんこいつ切っていい?」
「ダメ、僕が相手するから。」
「なんだぁ?おめぇ、魔道具の意味も理解してねぇみたいだな。」
「魔道具はなぁ強さなんだよ!おいおめぇら支援魔法をよこせ!」
そう男が言うと、おびえた様子で仲間と思われる人が唱えた
「わ、わかりました[
柴崎もあまり見ない魔法のようだ。
「柴ちゃんあれは?」
「神聖魔法だね、アンデットに対しての特効と能力強化に関しては上位の魔法だよ。僕も使おうと思ってるけどなかなか難しくてね。」
「おい準備はできたかクソガキ、行くぞ」
「ただ詠唱破棄はあまりよろしくないね。僕もだけど」
「見せてあげるよ、僕の魔法【
そういうと店内が炎で包まれる。それと同時に轟音が鳴り響いた。
男は気絶してしまい。柴崎と軍の人には傷が一つもついていない。
「
「それと
「エフェクトウエポンは取り扱ってないんだよね。」
こうして悪党はとらえられ、その仲間は呪縛から逃れた。
どんなに強い魔法であっても、どんなに強い支援であっても。
強い弱いは使い手次第。本日のお話はあまり面白くなかっただろう。
しかし、まだまだ店主の仕事は続くのだ。
魔導専門店.
魔導専門店.犬板 しば_1632 @shiba_shibazaki
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