番組・ダンジョンTVの突撃インタビュー
・□△局の番組内倉庫で発見
・元々はレポーターがダンジョン関係者にアポ無しで突撃取材を行うという代物だったがダンジョン協会からのクレームにより方向性を変更。ダンジョン周りに住む家に芸人が突撃インタビューをする内容になる。
・回名【あの有名初心名村に突撃!】
・撮影時期は▢月✕日、茅葺三郎と名探偵・釣山薫のコラボ配信日
―――
・映像内容
初心名村、老人と芸人・アクセル富岡が立っている。老人は作務衣を来ており、アクセル富岡はバイクのコスプレをしている。
芸人「ブンブン、みなさんこんにちは!さて今回も突撃しちゃいます!!えーとお名前は…」
老人「あー、なんでしたっけね?忘れてしまいましたわ」
芸人「よくある、よくある!!(持ちネタ)全然気にしないでおじいちゃん!!俺も全然本名忘れることあるから、ってか実は富岡って本名じゃないし!!」
老人「そうですか」
芸人「じゃあ、インタビュー開始!この村で生まれた感じなんですか?」
老人「んーどうやったやろな」
芸人「よくある、よくある!!(持ちネタ)いやー所在がわからないことなんてよくあるよ!この村でいっつも畑仕事してる感じ?」
老人「そうやな、それとお供えの準備手伝ったり、村に来た人をもてなしたり、柵作ったりやね。やることはたくさんあるんよ」
芸人「やるじゃない!!じゃあさ、うぶなさまってどんな神様なの?」
老人「うぶなさま?はて、そんな神様おったっけか?」
芸人「とぼけちゃって!ネットでも有名なうぶなさま!すっごく綺麗で可愛いよね」
老人、芸人に顔を近づける。
芸人「近いよ!!」
老人「…嘘やないな。そや、綺麗な神様やな」
芸人「だねだね、蒼ちゃんも可愛いよね。美人さんというか儚げでさ」
老人「悲しい子やな、でも一生懸命な子や」
芸人「そうなんだ…茅葺三郎君ってどんな人?」
老人「村長さんや、立派に仕事をこなしとる。みんな大好きや」
芸人「そうなんだ、じゃあ…」
地面が揺れる。震えるほどの絶叫。声の方にカメラが向く。初心名村ダンジョンに向いている。
芸人「うお、なんだ、なんだこれ」
老人「厄災起きるわ」
カメラが村の方を向く。無数の老人老婆が何処からともなく現れる。皆同じ顔をしている。
老人「厄災」
老人「またか?」
老人「もう終わったはずぞ?うぶなさまも安定してた」
老人「三郎様の身体になんかあったのか?」
老人「でなければ、こんなことにはならん」
老人「供えるか?」
老人「今更遅い」
老人「事情が知りたい」
老人「行くか?」
老人「行くしか無い」
ぞろぞろと動き出す。何か話しかけようとする芸人、先程の老人が戻って来る。
老人「お前はちゃんと話をした、村を馬鹿にせんなんだ。だから帰ってええぞ」
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