第4話 3つの能力

「俺が転移する世界は、中世、魔物とかが居て魔法があってって、イメージで合ってますか?」


『はい、それで概ね合ってますよ。』


「....それなら、1つ目の能力は、剣と魔法の才能で良いですか?」


やはり異世界に憧れる物の1人として、ここは欠かせないだろう。

問題は、剣と魔法の才能をセットで一つにして貰えるかだが...


『大丈夫ですよ。身体能力、肉体の強さ、魔力等もあちらの世界基準になりますから、剣で戦う事に関しては問題は無いはずです。』


....やっぱり魔力とかあるのか!

身体能力もあっち基準になるのか....これは良い事を聞いた。


「因みにですが、異世界にはスキルやレベル、ステータスと言った概念はありますか?」


『レベルや、ステータスはありませんが、スキルならありますよ。

生まれつきや遺伝等でスキルを持つ物もいますが、基本的には、生物が努力、又は才能で何かを成し遂げた時、神から与えられるのがスキルです。剣を練習すれば、剣術に補正がかかる、みたいな事です』


ふむ、俺の想像通りだ。

それなら2つ目は...


「スキルを入手しやすくする、とかは出来ますか?」


『可能ですよ』


「なら、2つ目はそれでお願いします」


...そして3つ目、これはもし俺が異世界に転移したらって妄想していた時に考えた能力だ。


「鑑定...無機物や生き物、魔法、視界に入る様々な事、物の情報が入る...とかっていうのはどうですか?」


『鑑定...ですか?大丈夫ですが、全てが分かる、というのは難しいですね。得られる情報については指定が欲しいですね』


(得られる情報か.....相手の強さは絶対として、無機物ならその物の基本情報、魔法なら威力とかか?)


「そうですね、強さ、基本情報、名前、魔法の威力とかですかね?」


『了解です....もう少し追加できますよ』


「なら、状態...感情とかですかね。それと空間の情報を認知、とかは出来ますか?」


『状態は大丈夫です。...空間の情報ですか?何が何処にあるか、とかですか?』


「そうですね、それと動体視力の向上とかですかね?」


『了解しました。剣と魔法の才能、スキル入手条件の緩和、鑑定...魔眼で良いですか?』


(魔眼だと!?やはりこの女神...分かってる)


「はい、それでお願いします!」


『能力の付与は、あちらの世界に転移している間に行います。それでは、転移を行います』


いよいよ、遂にだ!


『では、あちらの世界での活躍、期待しております』


女神がそう言うと、俺の足元に魔法陣が現れた。


「あ、そうだ、女神様の名前を教えて下さい」


『私はディアナです』


「ディアナ様、色々とありがとうございました!」


次の瞬間、俺の視界が光に包まれた。

最後に見えた光景、ディアナ様が微笑んでくれて居たような気がした。






◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

数ある作品の中から、この小説を読んで頂き、ありがとうございます!

もし、面白いと感じて頂けたら、

ブックマークや、いいね、感想等して

頂けると、凄く励みになります!





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る