EPISODEⅩⅢ 火炎の猫と瑠璃の石
「…デュナミスを、
「
「ん…、なに…これぇ?!」
「自分の中に、炎を抑えつけてみろ…!」
次第に炎は小さくなり、小さな炎の塊が
「ニャア…!」
そこには炎で出来た長い耳を持つ、猫が居た。
「え、なになに?!すっごい可愛いんだけど…!!」
「
【Καλωσήρθατε στον-η-ο Καρεν.】
§火炎纏猫〖フォティア・アイルーロス〗
炎を纏った猫を従える事が出来る能力。自らが猫と同化して炎を操る事も出来る。
§色彩花乱〖クローマ・リリィ〗
傷を負わせた相手に精神を操る花の種を植え付ける能力。花が開花し全身に行き渡ると死ぬ。
§・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
§・・・・・
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「キミ、アイルーロスっていうんだ。」
「ニャアッ!」
すぅっと消えていった猫を物憂げな瞳で見上げた
「僕も、特別になれるのかな…。」
それを聞き逃さなかった
ひぃっと小さな悲鳴を上げて
「わ、わかった!やるよ…!!」
2人に無言の圧を掛けられて、
「…デュナミスを、
「
また、
その瞬間パキパキと何かが割れる音がして、
「あ、やば。砕けちまったか。」
碧く煌めく欠片を集めて身体の形に戻していくと、指先がぴくりと動いた。
そして、ゆっくりと
「…死んだかと、思った。」
【Καλωσήρθατε στον-η-ο Ιυραν.】
§瑠璃石鎧〖ラピス・パノプリア〗
身体を結晶化させる能力。砕けても再生する事が出来る。
§燃凍活力〖ケオパゴノ・エネルゲイア〗
温度変化の能力。あらゆる物質の温度を自在に変化させる事が出来る。
§・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
§・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
デュナミスとなって人成らざる存在になろうとも、負けることは許されない。
彼らの敗北は、この世界の終焉を意味するのだから。
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