EPISODEⅩⅠ 減少する人類
「う、わぁ…。暗い能力ばっかだね…。」
「でも、すげぇ強そうじゃん…!!」
その文字を軽く読んだ
「ははっ、これでアイツと戦えそうだ。」
「あ…、アイツって、あの怪物かよ…?!」
彼らが戦うべき存在はひとつ、ディオスクロイの手先。
しかし、彼らがソレに対抗する為には人の数が足りない。
少しの時間も待っていられない
再び、
遠くでは先程対峙した怪物が暴れている音と、人間たちの悲鳴が響く。
「
バァンと勢い良く扉を開けると、
家の中には他に人は居ないらしい。
「こ、
怪物を見てから集まった3人は、
「あれ、
「あ、ほんとだぁ。」
再会の時間も程々に
「あの、なんか…怪物みたいな奴が…、人間を…喰って…っ!!」
震えながら必死に状況を伝えようとする
その時、家の外から不快な音が響き渡る。
ミシミシと何かが軋む音、同時に悲鳴が上がって
アイツの咀嚼音、人間を喰らう音。
「ま、また…喰って…る…っ!」
ガタガタと震え出す身体、なにも出来ない無力さに絶望を感じる。
刹那、思い付く。自分はデュナミスになった存在なのだと。
「…っ
そう小さく呟いた
「きゃぁぁあああああっ!!」
それを目にした
「…だい、じょうぶ…っ!!」
まるで自我を持つように蠢いた血液は、徐々に形成を始めて。
放ったナイフは怪物の背中に深々と刺さる。
『πονάει. Ποιος είναι αυτός;』
呻き声をあげた怪物はゆっくり振り返ると、ぎろりと鋭い視線をこちらに向けた。
「…やば、こっち来るよ…っ?!」
「…っ!!
眩い光が6人を包み込む。
再度、皆をアストラルに移動させた
移動するなり何もない白い世界に
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