EPISODEⅨ 平穏の終焉
「とりあえず、
そう言った
後ろから小学生男子数人の笑い声が聞こえる、平和な日常。
「…ん?…あれ?なんか揺れてないか…?」
そう気付いた、瞬間。
揺れる視界、穏やかな日々が音を立てて崩れ去る。
大規模な地震、大きく蠢いた世界が揚げた物凄い叫び声が響き渡った。
「ちっ!もう来たのかよ…!!」
「ちょっと!2人とも上を見て!!」
揺れに気付いた
そんな3人の頭上にギラッと閃く鋭い光。
まだ、昼間だというのにも関わらず、眩しく光るソレは
「おい!何か落ちてくるぞ…!!」
その
『σκοτώνουν ανθρώπους.』
「…え?」
怪物、そう表現するのが最適と思える程に異様なソレは、謎の言語を発してこちらに近付いた。
「
その場に立ち竦む
『うわぁぁぁぁあああ!!』
逃げ遅れた2人の少年がソイツに捕まってしまった。
大きく口を開いたソレは長い舌でベロリと少年を舐めると、頭を噛み千切って咀嚼し始めた。
その子の頭蓋骨を嚙み砕く音が周囲に不快音として轟いた。
「い、いやだ…!!お、れも…っ?!」
叫びかけた少年も頭を喰われて、首無し死体となってしまった。
ソイツはゴクリと鈍く喉を鳴らして少年の頭を飲み込んだ。
首の無くなり絶命した少年たちの体は、無残にも投げ捨てられて道路脇に転がった。
「…っあ、あ、ぁ…」
「い、一旦逃げるよ!
震える脚でなんとかソイツから離れて3人はその場からアストラルに移動した。
=アストラル=
「あ、ぁあ…あれ、なんなんだよ…っ?!」
興奮冷めやらぬ
「あれが説明したこの世界の危機だよ…。」
「だから時間が無いと言っただろ。ディオスクロイは人間の殲滅を開始した。」
何も無いアストラルで3人は立ち尽くす。
その後、誰も言葉を発することが出来ずに、ただただ時間だけが過ぎていく。
そんな中、
「なに、する気なの…?」
「オレの能力も、開放しておくんだよ。」
「
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