EPISODEⅦ 死垂れ桜
アストラルに舞う桜。
「お、おい!
【
刃物のように鋭い桜の花弁を操ることが出来る。
花弁は触れた者に溶け込んで壊死させる。
「ちっ、めんどくせぇな…!!」
花弁を避けながら、
ふと隣を見ると
そこに、ひとひらの花弁が舞い落ちる。
「わぁ…、すっごい綺麗…!」
「おい!危ねぇ…っ!!」
触れた花弁は肌を蝕んで、じわりと熔けていく。
「…はぁ、吸血して離れるか。」
自身の掌から流れる血を舐め取り、
言わば、幽体離脱といわれるもの。
ふわりと浮かんだ幽体は
幽体には無数の花弁が突き刺さり、傷だらけになりながら
「
「…はっ?!え、わ…かったよ…。」
「はは、
傷だらけの幽体が、
「く、ぇいさー…?あ、ほんとだ。スマホに入ってる!」
そして、静かにそれが起動した。
【Καλωσήρθατε στον-η-ο Κοουκι.】
§
刃物のように鋭い桜の花弁を操り、触れたものに溶け込んで壊死させる。
§血液分離〖ハイマ・アフェレシス〗
自身の血液を使用して、様々なものを生み出すことができる。自在に変容や消滅も可能。
§・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
§・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「な、なんだこれ…?!」
困惑している
この場所、アストラルについて。デュナミスのこと。
世界の危機の現状、ディオスクロイの襲来。
そして自身たちの存在についても。
「…なるほど、俺の居場所が分かんなかったから強制的に召喚して、
地球に襲来する敵に、この力で戦えってことか?」
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