第170話 搾精からの新たなる命の作成
「はあん♡ 久しぶりのブラッドさま、美味しゅうございました♡」
さ、搾精ポンプ……。
腰をストロークさせ終え、油井から石油を汲み上げるようにして、俺の精力を絞り取ったフリージアは下の口をハンカチで拭う。
まさかこんな大草原で押し倒され、豪快に青姦されてしまうなんて……。
当のフリージアは瞳をハートマークに変え、成功したプロジェクトの打ち上げで生ビールを一気に飲み干したような満足げな表情をしていた。
さすが想像妊娠してしまうような性女だ、面構えが違う!
フリージアの振り切っぷりに……俺は、
シテ……シテ……好きにシテ……。
と半ば投げやりになってしまう。
かれこれ何十回搾られた頃だろうか……。
「お、お姉さまっ!? それにブラッドさま!?」
フリージアに搾られに搾られた結果、また彼女はお腹を大きくしてしまっていた。いやこれでフリージアが妊娠しなければ、逆に俺は種なしなんじゃないかと思うほどに……。
「ああ、リリー。私のお腹がブラッドさまの愛で満たされてます。あの男に攫われたときはもう自らの手で果てようかと思っていたのですが、大きくなったお腹を撫でると何故か必ずブラッドさまが救い出しにきてくれるような気がして……実際、その通りになりました。私とブラッドさまが結ばれるのは運命だったのです」
「お、お姉さまばかりブラッド殿下に愛されて、ズルいです! 私だって私だって……」
えっ!?
「うん、ブラッドさまは私たち姉妹を平等に愛してくださると思うの。二人でブラッドさまの赤ちゃんを作りましょう」
「はい……お姉さまからブラッド殿下を奪おうとした私を受け入れてくれるなんて……お姉さまっ!」
「そんなの気にしないの。リリーは私の妹なんだから」
俺の意思はガン無視、リリーは俺に顔騎、なのに俺のご子息は元気……♪
性女姉妹の凄まじい性欲をまえにして、俺は韻を踏んだようなラップを心のなかで唄う。
終わった……。
ラスボスを倒して、駆けつけおせっせ【姉妹丼】を完遂した俺。いくら体力が無尽蔵に近いと言ってもおせっせは別腹。
いや骨が折れると言った方が正しいか……。
絶対にフリージア姉妹はどこかでサキュバスの血が混じってるだろ! と本能が伝えてくる。
「ブラッドしゃまぁぁ……も、もうあしこしぎゃ立ちましぇぇん♡」
「しゅごい……ブラッドでんかがまだお腹のにゃかにいるみたい……♡」
俺の両隣で、フリージア姉妹はしあわせそうに姉妹仲良くイッていた。
もう股間から煙しか出ねえ、と思っていると俺のまえに現れた愛。その後ろにはフォーネリア王国で助けたエーデルワイスたちがおり、ナニをしているんだ、とツッコミを入れたくなるようなアップを始めたようです。
「突っ込んでいただきたいのはブラッドさまのこちらですよ」
「ユーセミリア!?」
ユーセミリアが得意の神速で俺との距離を縮め、胸に手を置き、身を寄せた。
「ユーにゃん!? 順番抜かしは……」
愛がユーセミリアに抗議するが、エーデルワイスが後ろから愛の肩に手を置いていた。愛は振り返るがエーデルワイスは首を横に振る。
「愛ちゃん、私たちはまだ岡田くん……いいえ、ブラッドさまに愛されていないの。だから……そういう意味では愛ちゃんの方が先に愛されてるからね」
「お、おにぃ~」
エーデルワイスの言葉に愛は歯がゆそうに眉根を寄せてしまっていた。
「愛よ、リッチルに頼んでおけ。市中の薬草、
「おにぃ!」
んんっ!
愛は行くエーデルワイスを振り切り、抱きつくように俺にキスをしてきていた。愛とキスすると時間が止まったかのような錯覚を受ける。前世の愛と過ごした記憶が俺のなかに走馬燈となって駆け巡っていた。
「んは~♡ やっぱりおにぃ大好き!!!」
「愛ちゃん! 私も岡田くんと……」
「うん……おにぃ、愛待ってるからかわいがってね♡」
現役JK妹の愛がペロッと舌を出して、俺とのえっちを待ってるとか言われたら、さっきまでしなしなになっていた俺はオリハルコンを凌駕する硬さを手に入れてしまっていた。
「「「す、スゴい……」」」
それを見た三人は瞳にハートを宿してしまい、俺は完全に狙われていた。俺が干からびるまえにリッチルがコビウルを連れて戻ってきてくれることを願っていると、顔を合わせたくない女の子が来てしまう。
「ちょっと! 私に断りなく智くん……いいえ、ブラッドに触れないで!」
腰に両手を置き、クリスタが三人を注意し始める。
「どいてよ! どきなさいったら! そんな穢らわしい身体でブラッドとえっちなんてしないでよ! ブラッドは私の彼氏なんだから!」
三人がきょとんとしているとクリスタは服を掴んだりして、三人を俺から引き剥がしに掛かる。無駄だというのに……。
「どくのはあなたです、クリスタ!」
俺たちが揉めていると仲裁役が来てくれる。ヴァイオレットは配下に命じて、クリスタを捕縛し彼女のまえで
「あなたには国家転覆罪の容疑がかかっています。そのためここで捕縛いたします」
「なによ、国家転覆罪って! 私はなにも知らないんだから!」
「知らぬ存ぜぬでは逃れられません。あなたには最低でも三百年間の監禁、さらに重ければ死刑になってもらわないといけないくらい重い罪の容疑なのですから!」
クリスタはヴァイオレットの配下に連れられ、ドナドナされていった。残ったヴァイオレットは……。
「私をお忘れではありませんか? 旦那さま♡」
―――――――――あとがき――――――――――
ここに来て作者から重大発表です。なんと! 乙女ゲーの馬鹿王子のキャッチコピーの伏せ字を後悔しちゃいます! 違う、公開ですね……。
はい、ダブルバイセップス!!!
でした。どうです、読者の皆さま。作者はそんな叡智な物を書こうとしてるんじゃないんです。そんなキャッチコピーやタイトルにおせっせみたいなことを書いちゃダメですよ。マジで運営さまに【教誨室】に連れて行かれて、お説教ですからね。
(おまいう……)
はい、済みません。釣りですので……作者の心は煩悩に溢れておりますwww
運営さまにご迷惑を掛けない程度に色っぽい作品が書けたらと思っておりますので、また次も見てやるか、とお思いの読者さまはよろしくお願いいたします。
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