第111話 アナホリックシンドローム【ざまぁ】
――――【マクシミリアン目線】
「ふんぎゅーーーっ!!! こ、こわれりゅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!」
ぬめぬめした粘液を垂らし、俺の穴へ触手をぶち込んだマッドプラント。俺の体内へなにか注いだマッドプラントは満足したのか、俺から触手を抜き取り、賢者タイムよろしくまったく動かなくなってしまった。
俺はその隙を抜い、覚束ない足取りで逃げてきたが、逃げる道中で不思議な声が聞こえてきた。
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【アナル強化を獲得しました】
【アナル魅了を獲得しました】
【アナル分からせられたいを獲得しました】
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まさかマッドプラントやらモンスターどもに犯されまくったら、変なスキルを獲得できるなんてな。
もしかして……。
いやいや仮にそうであっても、そんな馬鹿なことを考えるんじゃないっ!
オレはモンスターどもの慰み物にされ続けた。ときにはオレを巡って、さまざまなモンスターどもがオレを奪い合う。今日みたいに隙を窺い、ひたすら逃げながら日々を生き抜いてきた。
なぜなんだっ!!!
転生し、完璧なイケメンと化したオレが女とヤれないどころか、ヤンデレモンスターどもに溺愛されて、けつばかり掘られるとかおかし……。
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強いオスの匂いを感知しました。
【アナル分からせられたいを発動します】
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は?
頭のなかに響いてきた声に戸惑っていたが、おそらく碌でもねえことに違いねえと思い、草むらへと身を隠した。
息を殺して、草むらの間から様子を窺うとオークのくせして、岡田の野郎みたいなガチムチのヤバい奴が斧で草を薙払ってやがる。
ぐおぁぁおぉぉぉ!!!
ガチムチオークはオレを捜しているか、見つからないことに苛立って、雄叫びをあげたかと思うと側にある大きな木に向かって裏拳を叩き込んだ。
なんてこった!
大きな木はバキッと音を立てて、折れちまいやがった……。
あんな奴に見つかりでもしたら、オレのけつが幾つあっても足りねえよ!!!
オレは音を立てないようにそーっとオークとは逆方向へ地面を這いつくばって逃げようとしていた。
だが……。
おかしなことに気づいた。ズボンを履いているにも拘らずオレのしりがピンク色の輝きを放ってやがる。
ぐふふふふふっ!
「ひっ!?」
オレがけつの輝きに気づいたときには時すでに遅しで、オークはほくそ笑むと斧をほっぽりだして、一目散にオレの下へ飛ぶようにやってくる。
ちらと見えたのだが、奴の腰巻きの中央部分があり得ねえくらいにパンパンに膨らんでやがった!
「はっ、ひっ、オレは牝じゃねえ! オレのしりはおまえらの孕み腹じゃねえんだ! ふざけんなよ!」
オークに見つかったことから全力ダッシュで逃げるが、オークは鼻息を荒くしてオレを追走してきた。
ダメだ! 追いつかれるっ!
オレは一か八かの賭けで、目のまえに見えた川へと飛び込……。
「えっ!」
完全にオレの片足は川へと飛び出していたはず……もう片方の足さえ地面に離れていれば、オークを撒けたはず。なのにオレの背は分厚い胸板でプレスされていた。
ぶひっ、ぶしゅーーーっ!
オレの両脇から覗くごん太の前脚……。荒い鼻息がオレの耳元にかかる。さらにけつに鉄の棒みたいな固い感触があった……。
「や、やめろ……何度も言ってるがオレは牝じゃねえ! オレはおとっ、おほーーーーーーっ!!!」
ズボンを履いているにも拘らず、オークは構わずオレに突き入れてやがった!!!
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【アナル拡張を獲得しました】
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ガチムチオークにヤられ、気を失っていたオレ。またあのクソ忌々しい声が響いてきて、目を覚ました。
なんだよ、アナル拡張って!!!
「おっ、気づいたみたいだ。ラステア卿~!」
目を覚ますとオレは荷馬車に揺られていた。目を開けると農夫みたいな男が御者席に座っており、前を走る馬車に手を振っていた。
二台の馬車が停止し、オレの下へと貴族風のおっさんがやってきて……。
「ううっ……なんてことだ。まるで私の娘が蘇ってきたかのようだ……」
頬におっさんの涙が垂れてきて、キモくてキモくて仕方ない。
って、貴族のおっさん……なんかオレのこと、娘だとか言ってなかったか? 確かに髪は伸び放題にはなってるんだが……。
―――――――――あとがき――――――――――
なんとかメイド武装の方は確保できたんですが、相変わらずZⅡは……。買えないことで文句が出てしまってますが、バンダイさんはこのご時世にも拘らず、再販でも値上げなしでガンプラを出してくれてるんですよね。あとは得意なIPを生かして、ゲームでがっぽり儲けて、転売ヤーが……して、56して……となるくらいガンプラを増産してくだされば……言うことなし!
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