第2.5章
第1話
「だから、何回言ったらわかるの?
「覚えられねぇよ、だから歴史は好きじゃないんだ。大体、
「やっぱり
「そもそも歴史の知識なんて使わないだろ。覚えらんねぇし」
「まぁまぁ、ゆきなんて全然覚えてないし、空くんもお兄ちゃんも人の名前覚えてるだけすごいよ」
兄さん、
兄さんはなんでもできる。勉強は勿論、運動だってできるし、本当になんでもできる。
対して弟のぼくは大したことはできない。全てにおいて、当たり前のように劣っている。そもそも勝とうとは思わないし勝てるとも思っていない。でも、兄さんの様にはなりたいといつも思う。
「……いいなぁ、
「雪羽そんなこと言うな。できるだけありがたいと思え」
「なんで、そんな可哀想みたいないいかたするのさ。それこそよくないと思わない?」
すかさず、兄さんが言う。こういうの兄さん好きだからなぁ。
「別にぼくは気にしないよ」
ぼくは剣術は習わない。ぼくには生まれつき、
でも、たまにやってみたいと思う時もある。みんながやっていて楽しそうだなといつも思う。みんなにできてぼくにできないことが山ほどある。
剣の練習の時、ぼくはいつも1人ぼっちだ。兄さん
「ほら、
「……っだって、重いもん、こんなに重かったら、ゆきの腕取れちゃうっ」
今日は真剣を持っている。真剣は木刀に比べて重いらしい。……ぼくも持ってみたい。かっこいい。
真剣は危ないらしく、
どっちにしろ、みんな楽しそうだ。
「いいなぁ……」
ぼくの口からそんな言葉が思わず漏れた。
うんこと僕 あヤッピ—— @aaaaaaayappie
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