第33話

燃え尽き症候群ってやつだ。体育祭から1週間がたったけど本当にやる気が起きない。もう一学期行事ないしなぁ。今度テストあるけどやる気起きないし。早く夏休みにならないかなぁ。

もう一学期終わりかぁ。早いような短いような。色々あったなぁ。

なんだかんだ、ここまでほぼ学校休まなかったし。学校行けたし。うん。えらいぞ、僕。角憑きとか、天邪のとか色々あったけど頑張ったなぁ。まぁ、多少病んだ時とかあった気がするけど、まぁ、死ななかったし。大変だったなぁ。


「てるてる〜あ゙ぁ、やる気出ない」

それなぁ。すごくわかる。

空と会ったのっていつだっけ。忘れたけど、なんかすごいはじめに比べて仲良くなったよなぁ。今年に会ったとは思えないくらい。

「ほら、お前ら、来週テストだぞ。課題終わってるのか」

そういう先生もソファーでぐうたらしてるじゃん。

「そういう、瑞雲みずも兄だってやること終わってないくせに〜」

「いいだろ、後でやるし」

「私だってあとでやるし〜」

僕だって後でやるもん。

「てか、そもそも私勉強しなくても点数取れるし〜課題だって写すだけだし」

「教師の俺の前で言うなよ。成績下げるぞ」

「いいよ、そもそも私大人だし。成績なんて将来に関わって来ないんだから。てか、子供にしろ大人にしろ、私が幹部の時点で将来には関わって来ないんだけどね〜」

うわ、ずるっ。

「まぁな」

そういうと、会話は終わり、それぞれどうでもいいことをし始める。先生はソファーに寝転んでよくわからない本読んでるし、かといい、反対側のソファーでは空が寝転んでゲームしてるし。僕も僕で縦型動画を見てるんだけどね。

縦型動画って見始めたら止まらないんだよなぁ。意味もないのに永遠と見続けちゃう。気づいたら1時間、2時間、3時間……よし、次の動画で最後にしよう。

そう思いながら、僕は今日も縦型動画で1日を過ごしたのだった。

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