うつ病と診断された日

・１

　とある日、私はうつ病と診断を受けました。

　それはもう、典型的なまでに、否定しようがないほどに。

　＿だからと言って生活が大きく変わることはありませんでした。

　昔から気にすることが多くて責任感がちょっぴり強くて馬鹿真面目。

　成績表の評価はいつも「優しくていい子」もしくは「真面目」の二択、テンプレートのように代り映えのしないコメントを見てはそんなもんかと思っていた。

　そんな私の転機はふとした時、このままだと働くどころか日常生活すら不可能になってしまう。

　そう思って、様々な症状を抱えながら真っ先に精神科を受診した。

　本当は症状一つ一つ原因を確認してから行くべきだけれど、私の場合はもうわかりきっていたから。

　待合で問診票を書いていざ診察。

　今の体調や調子、症状、いつごろからか、つらいことを大雑把に話して

　ついた診断名は「気分変調症」だった。

　そのとき私は思いました。

　＿＿あれ、思ってたのと違うな？