第12話 最強魔法使いと王女との出会い
目の前に二人の戦闘者が現れる。
その騎士たちは帝国の王女近衛団だった。
王女近衛団とはその名の通り帝国の
”マリア・シュナイゼル”を守る帝国でも最強の強者が集まっている奴らのことだ。
しかし...なぜここまで...いや。一つ思い当たることがあったのを思い出す。
私。マリアを助けたことがあるんだよなぁ。
それは私がまだ王国で冒険者をやっていたころのお話、
その時はお金が足りなかったのでギルドの討伐依頼をこなしている最中だった。
「あぁ~めんどくさい~働きたくない~」
いま以上にめんどくさがりだった私はだらだらと魔物を帝国近くの森で狩っていた。
日が暮れるまで狩ったら当面は働かなくていいなとそんな煩悩を考えつつとにかく倒している。
そんなこんなで日が暮れて私がいざ帰ろうとしていると...
「きゃぁぁぁぁ!」
近くからでいきなり悲鳴が聞こえる。
面倒ごとに巻き込まれるのは勘弁だが助けを呼んでる人は事実で、
しかもこの時私は誰も入らないような森の奥まで行っていたため
多分周囲には私しかいないのであろう。
とりあえずその悲鳴のところまで行ってみることにした。
歩いてほんの少しぐらい歩いたところで悲鳴の主を私は見つける。
なんとその主は帝国の
これだけでも厄介なのだが、
さらにめんどくさいことに今まさに王女を襲おうとしてるのは
この森の主である風神竜”ヴァイパー”だったことだ。
もうこの時点で面倒ごとに巻き込まれるのは確定してるものだが
それでも人を見殺しにはできない。
もうあんなことはこりごりだから...
その瞬間ヴァイパーが王女を攻撃する。
王女はこの時もう死ぬんだ・・・と思っていたらしい。
でも王女の死期はまだまだ先のようだ。
だって私の
私は茂みから姿を現し、ヴァイパーに
「お前死にたくないだろ?死にたくないならさっさと消えろ。」
そう宣告はしたのだが・・・どうやら死にたいらしい。
ヴァイパーは牙が生えそろって全てをかみちぎらんとする口から
強風刃をを放ってくる。
もろに当たれば一発で死ぬだろうが、私は食らわない。
風の凶刃を私は
高速で横に移動した私は魔法を唱え始めた。
この時私は詠唱をしてるのはあの
もちろん詠唱中の私にヴァイパーは攻撃を放つ。
放つ...はずだった。だがその口からはいくら風刃を放とうとしても放てなかった。
それはヴァイパーの口が魔法によりあかなくなったからである。
実は詠唱してたのは一つだけではなかった。
先に唱えすぐ放ったのは
それは対象の口を開かなくさせ、喋れなくするという魔法である。
そうして今唱えているのがほんめいだった。
ヴァイパーはそれに気づき爪で攻撃しようとするが
時はもう遅かった。
私の魔法が発動する。
「目の前の魔獣をつぶせ!
一瞬だった。ヴァイパーは何兆倍もの重力を受けつぶれてしまう。
わずか数分で片付いてしまった。
そしてこれが王女マリア・シュナイゼルと
私カルナ・ラーナの出会いだった。
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