第2話 最強魔法使いと逃走
3日前の使い魔祭で私はハムスターを召喚した。
可愛いとかかっこいい(?)だとか
今はそんな些細なことは気にならない。
なんでかって?そりゃあ…
「お前を帝国に恥をかかせたとして処刑する!」
と民衆と他国家のお偉いさんがいる中で王様が私を処刑しようとしたからである。
もちろん民衆からはいきなりな上にかなり横暴で
しかも祭りの最中のため全員からブーイングが飛ぶが
この王様は気にしていない。
これだからこの王様は嫌いなんだ。
現実を見ていないし、敵の実力もわかっていない
どうせこんな弱そうな使い魔の主なら楽に殺せるし
帝国の威厳も他国家と民衆に示せるとか考えているのだろう。
だがいまからお前が処刑しようとしているのは…
帝国の歴史を塗り替えた魔法使いだというのに。
まぁそれはそれとしてここで暴れるのは得策ではない。
あの
暴れてしまったら前から帝国に反乱しそうだった問題冒険者とか自分が悪くないと言い訳するだろう。
いや…そもそもそんなことはできなくなるか…
それだと後々めんどくさくなりそうなので
私は逃げることにする。
逃げると言っても背を向いて逃げはしない。
「やれ!
あの
剣を持った強そうな騎士たちが私に剣を振り上げてくる。
でも所詮はあのバカの護衛だ。
そんな低レベルの護衛共じゃ私に傷もつかない
「
周りに聞こえない程度の声で魔法を唱える。
バキッ!
その瞬間護衛の騎士たちの剣が音を立てて空中を舞う…
いや…ただの鉄くずかな。
そうして地面に落ちたのは剣の上半分だった。
「…馬鹿な!?何をした!?あの剣はオリハルコンで作ったのだ!折れるはずが…」
王様は驚きを隠せずリサイクルもできないゴミカスみたいな声を出す。
知能のない猿でも絶対もうちょっとマシな声を出すと思う。
護衛が私に絶望を抱いて逃げようとしているのを確認したので
私は
「あららぁ〜?あの帝国の王ともあろうものがこんなちっこい使い魔を召喚した魔法使いに負けるんですねぇ〜それオリハルコンなんですか?嘘言って見栄張るものじゃないですよ〜では!」
あの
押し付けられいたので煽れて満足した。
それにあの
そんなこんなで私はハムスターを抱えてて光に包まれて帝国から姿を消す。
私が消えたあと
怒りのままに私を国際指名手配にしようとしたが
国際指名手配にしてしまうと
側近に止められていたらしい。
まぁ自業自得のざまぁみろって話ですよね。
ちなみにあの剣は本物のオリハルコンでした。
オリハルコンとはとっても硬く、それでいて加工が極めて難しい上に希少でなかなか取れないためとても価値が高い鉱石なんですね。
せっかくなんであのオリハルコンも全部
まぁそんなバカに関する話はどうでもいいとして…
私がハムスターと共に転移した先は
木しかないどっかの山奥だったのです…
うわぁ…どうしよ…
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