あの夏と君と

しらす

プロローグ

「人生は面倒ごとさえ避ければ楽に生きられると思う。」

昔読んだ漫画のセリフ。どんな漫画だったか、もう忘れてしまったがこの言葉だけはずっと覚えている。

この言葉は的を得ていると思う。

俺はこの言葉通りに生きてきた。そこそこな成績で面倒事を避け、特に賞を取ることもなくただ平凡にどこまでも普通に。

そうだ。そんな面倒事を避け楽に生きてきた俺が彼女に関わったことが間違いだった。

彼女…春咲晴陽は天真爛漫という言葉は彼女のために生まれたのではないかと思うほど明るく社交的なやつだった。


去年の夏、俺と彼女は旅に出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの夏と君と しらす @Shirasu_11

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る