成功と挫折

僕はプログラマーになり安定して収入を得られるようになった。

1年後にはついに実家を出ることもできた。


その中で、創作を行っている人との交流もあった。

今度は趣味として音楽を作ったり、CGでなにか作ってみたり、絵を書いたりした。

趣味で行う創作は楽しかった。


だがもうどれも「仕事にしてやる!」と意気込んていだ頃ほど本気でやれてはいなかった。

そして、ついに自主制作というものをほぼやらなくなった。


たまに思い出したかのようにギターを弾いてみたり、なにか画面に向かって打ち込んでみたりはする。

CGでなにか作ってみようとしたり、絵を書いてみようとしたりする。

だが、完成に至れなくなった。


恩師やクリエイター界隈の人々から完成させて(公開して)こそ価値があると教わり、習作ですら1コーラスは作り切るというルールを全うしていた僕が、それをできなくなってしまった。


そんな日々を過ごすうち、鬱屈とした心持ちになる深夜2時くらいになると、時々自分について考えることになる。

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