第2話 第1話を読んだ方はショックを受けたでしょうが

第1話は私が想像する、すだちがずっと居たであろう環境です。

私の逞しい想像だけで書いたことではなく、ちゃんと根拠があります。


すだちはトイレの躾がされていませんでした。

引き取って、数か月がたちますが、未だに屋内では紙オムツを使っています。

(トイレトレーニングは根気良くしていますがなかなか……)


すだちは前足の骨に異常がないのに、まっすぐ立つことが出来ません。獣医の話では

背の低い檻に入れられていたのではないか、ということです。


すだちは最初、散歩はおろか、外に出すと歩くことすら出来ませんでした。ぬいぐるみのように公園の芝生の上でぴくりともしませんでした。

生まれてからずっと散歩などさせてもらったことがなかったのかもしれません。

下手をしたら外に出してすら貰えていなかったのかもしれません。


すだちは股関節を骨折したまま放置されて、変な風にくっ付いた跡がありました。これも獣医に連れて行って判明したことです。


すだちの耳には入れ墨があります。PS-0105(特定を防ぐため、フェイクが入っていますが、アルファベットと数字です)と刻まれています。


保護団体Aを通じて、すだちが何回出産したのか教えてもらいました。6回出産経験がある、とのことでした。


そして保護団体Aに、決して安くない金額を寄付金…実質、十万円近くを譲渡費として支払うことになりました。


元繁殖犬=保護犬ではない、と主張する人たちがいることを私はすだちを引き取った後に知りました。

(もちろん、保護犬の定義はいろいろです)


繁殖し終わったあとの犬を有償で引き取ってしまえば、味を占めた悪徳ブリーダーを調子づかせることになる、やめてください、と主張する人たちがいることを知りませんでした。


というか、元繁殖犬であることを保護団体Aが私たちに報せらたこと自体が、すだちを引き取ると私たちが決めた後でした。


すだちを引き取ったことに後悔はないけれど、よくない団体に引っかかったのかもしれない、という苦い思いは拭えません。


次からは新章に入ります

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