第九話 修羅場から3Pに持ち込めるかは君次第!
魔王軍四天王の一人モルモルカと、パンゲア王国の説明女騎士さんが今俺の部屋で対峙している…
こんな状況なのに、浮気がバレた時ってこんな感じなのかなぁって若干笑えてきた。
「暫定勇者様!これはどういう状況なのですか!何故あなたの家に魔王軍の四天王が!」
「モルモルカはテツの夫だニャ!夫の家に居て何故わるいかニャ!」
「え!暫定勇者様はテツというお名前だったのですか!?」
驚くところそこなの!!確かに名乗ってなかったけど。
「夫という事は暫定勇者様は魔王軍の手先になったのですね!」
「そういう訳ではないです!」
「モルモルカの夫なのに魔王軍じゃないのニャ?」
「えっと、確かに夫だけど、同じ職場では無い的な感じで…」
「どういうことなのです!?」
「どういうことなのかニャ!」
うん、修羅場ってすごく逃げたくなる!
でもこの状況は嫌いじゃないぁぁぁぁい!!
タイプは違うが、美女に引っ張りだこになって、悪い気がする男がいようか!
これは妄想が膨らむぅぅぅぅ!!
「モルモルカ!」
「は、はいニャ!!」
「俺はモルモルカの夫だ。しかし、人間でもある。魔王様も言っていただろ。仲良く出来る人間は殺してはダメだと」
「そうだったかニャ…」
なんかニュアンスが違うけど突き通そう。
「魔王様の言葉を忘れてしまったのかモルモルカ!」
「今思い出したのニャ!」
「という事は、やはり暫定勇者様は魔王軍の手先に!」
「違うよ説明女騎士さん!」
「せ、説明女騎士!?」
「確かに俺はこのモルモルカに連れられて、魔王に会った。しかし、魔王は決して人類を滅ぼそうとなんてしていないと言っていたさ。その証拠に、人間である俺がこうして生きている!」
「た、確かに!では魔王はなんと?」
「魔王は平和を望んでいたのさ!(嘘ではない)」
「な、なんと!魔物の王たる魔王が世界の平和を望んでいたと!」
「そう、来るこの世界の脅威に対抗するため!(作り話)人類と魔物とで手を結びたいと言っていたさ!(一部本当)」
「この世界の脅威!それは本当なのですか!」
「本当さ!(嘘)そのために俺はこのサランサの街に住んでいたのだから!(大嘘)」
「これは国王様にも至急伝えなくては!」
「モルモルカも魔王様に伝えないと!」
ん?ちょっとヤバ気な展開になってきたような…。
そうこうしていると昼間だっているのに、急に辺りが暗くなってきて、外で待機していた女騎士が入ってきた。
「騎士団長様!空をご覧ください!急に黒い雲が!!」
俺たちは一斉に外に出て、空を見上げた。
「なんだこれは!魔王の侵略か!」
「魔王様はこんな事しないニャ!」
まさかとは思うが…これって俺のせいなんじゃ?
ってそんな訳無いよね、そんな訳あるわけ無いよね。
だって俺が想像した皆の脅威って…中学校の頃の長谷川先生だし…
「黒い雲の中から何か見えたぞ!あれは!!?」
紛れも無く長谷川先生だ!中学校の頃の長谷川先生だ!
頭モジャモジャで、いつもなんて言っているのか分からない長谷川先生の巨大な顔が空に浮かんでいる!!
「ムーコーウーダァァァァァァ!!くぇrちゅいおp@p!!!」
大人になっても長谷川先生は怖い!!
そしてやっぱりなんて言っているのか分からない!
「今テツの名前を呼ばなかったかニャ?」
「聞き間違いだと思います」
「これが暫定勇者様の言っていた脅威という奴なのですか!」
まあ確かに脅威っちゃあ脅威だ。
「そうです!この巨大なモジャモジャ頭の顔を共に倒そうありませんか!」
説明女騎士さんと、モルモルカは少し納得の言ってなさそうではあるが、しぶしぶ協力態勢に入った。
俺も言い出しっぺだし何とかしようと思ったが、正直戦力としては最弱なのでどうしようもない。
そんな時、説明女騎士さんが連れて来ていた女性騎士達に号令を駆け出した。
「皆!強化アイテム装備準備!」
そういうと女騎士さん全員が腰袋から俺の生成したバ■■を取り出し、お■の間にじゅぷりと装備した。
「い、イヤン…」
「うう、どうしてこの強化アイテムはこんな装備の仕方なのだろうか(照」
まあ元々はそういう用途ものじゃないしね。
ちなみに、今市場に出回っている最新型は、先端からマナによって生成された潤滑剤がタラリと湧き出し、女性のデリケートゾーンにも優しい設計にしてある。
なんだかんだで辺りの女騎士たちはフェロモンムンムンにしながらも、マナの高まりによって身体強化され、長谷川先生に立ち向かおうとしていたが、長谷川先生は遙か空の上なのでどんなに強化された彼女らでも攻撃が届かなかった…強化する前に普通気付きません?
「これが人間のメス達が急に強くなった理由なのかニャ!?」
多分そうです、本意ではないですが…。ただ、あまり役には立ってないみたいですけど…
「モルモルカたちもあの魔法道具があれば強くなれるのかニャってテツの家の中に沢山似たようなのがあるのニャ!」
あ!それはまだ試作段階の非挿入タイプ!
「アバババババババ!!!これは!これは!!?」
モルモルカは試作型の■■ちゃん吸引型■イブを装着し、全身の毛が逆立っていた。
「お腹の奥からマナが湧いて来るのニャ!マナだけじゃなくてなんだか変な感覚が…お腹の奥から…ゾワゾワと…」
なんだかヤバ気な感じだ。
「なんか奥から…来ちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
モルモルカが叫ぶと同時に、モルモルカの全身から光の柱が立ち上り、長谷川先生の巨大な顔面に直撃し、長谷川先生は爆散した。
「ハァ…ハァ…ハァ…こんなの初めてなのニャ…」
モルモルカはその場に倒れた。
とりあえず危機(長谷川先生)は去ったようだ…。
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