第六話 エロい先輩には注意しろ!人生ダメにするぞ! 

 小中高と、勉強ばかりで友達も出来ず、異性交流なんて夢のまた夢と言った生活を送っていた。当然、性知識に関しても学校で学ぶ程度のものだった。

 大学受験に関しても失敗し、親が望む大学に入る事も出来ず、俺はそこそこの大学に入り、消化するだけのキャンパスライフを送っていた。

 親から金銭的な援助もなく、食費を稼ぐ為にコンビニでバイトを始めた。そのバイト先で俺の人生を変える人間と出会ったのだ。


 身長150cm程度という小柄なのに、お胸に付いているのはマスクメロンかって程のドデカおっぱい!そして顔はどこぞの女優かって程の美人!それなのにやたらとボディータッチが多く、店長のセクハラギャグにも笑って対応するというドエロ先輩!そんな俺の人生にはいないドエロ先輩との出会いが、俺の人生に新たな可能性を見出したのだった!


 ドエロ先輩は夏場になるとやたらと薄着で出勤してくる。漂って来る香りは、女を知らない俺にとっても股間に来る香りだった。


「いやーほのかちゃんって本当に可愛いよな。何よりもあのエロさ!俺らの女神って感じだよな!」


「そ、そうですかねぇ」


 俺は童貞である。そして初心である。自分の性欲を他人に悟られまいと必死に頑張っていた。

 だが、家に変えれば違った。誰に教わった訳でもないのに、自然と俺の手は息子を慰めるようになった。

 恐らく自慰行為とは人類の遺伝子に刻まれた行為なのだとその時確信した。


 毎日、毎日ドエロ先輩こと、ほのか先輩の事を想像して息子を慰めていた。

 しかし、ある日俺は衝撃的なものを見てしまった。


 その日はいつもにもまして暇だった。

 店長は普段からバックヤードで色々と書類仕事等をしており、店先に出てくる事は無かった。


「向田君、先に休憩貰うね」


「あ、はい」


 ほのか先輩はバックヤードに入っていき、数分が経過した。

 客も殆ど来ず、暇を持て余していると、スマホが鳴った。

 鳴ったスマホは俺のではなかった。レジ横に置きっぱなしだったほのか先輩のだった。

 画面の内容が気になったが、当然人のスマホを覗いたりはダメな事だと分かっていたので、俺はスマホを休憩中のほのか先輩に渡しに行こうとバックヤードの扉を開いた。

 休憩室となっている部屋へはバックヤードを突っ切って、一番奥まで行く必要があった。普段から休憩室の扉は解放されていて、バックヤードに入ると同時に店長とバイトとの話し声等が聞こえて来たりする。

 しかし、その日は違った。

 コソコソとしているような感じがした。

 その普段との違いを察知した俺は、恐る恐る休憩室の近くまで行き、休憩室を覗いた。

 そこでは店長のフ■■ク■■トを、ほのか先輩がお口で奉仕していたのだった。


「ほのか君、僕のアツアツ■■■■■■■は美味しいかい?」


「おいひいでふ!てんちょぅのBIG■■ンク塩気が利いてて」


「昨日はお風呂にはいってないからねぇ!ゲヘヘヘ!」


 俺はショックだった。あの優しいほのか先輩が、ハゲで落ち武者見たいな髪型で、ブクブクと太ったデブの50過ぎのおっさんの臭い息子を美味しそうに■■■っているなんて!


 ショックだ!!ショック…そう衝撃的!!


 俺はその時、寝取られ属性を獲得したのだった!

 俺の息子は今迄にない程にギンギンになっており、触ってもいないのにパンツの中は自分の■■でぐちょぐちょになっていた。


 俺はその日初めて、バイトをさぼった。

 それから一週間、バイト先からの連絡も無視し、ひたすら自分の愚息を慰めていた。

 使ったティッシュの数は30箱は超えていたと思う。当然、部屋の中は生臭さで満たされていた。


 それから、店長の好意により無事にバイトに復帰したのだが、ほのか先輩の顔と、店長の顔を見る度に■■のムズムズが引き起こされ、バイトどころではなくなってしまったので、バイトを自主的に辞める事になった。

 それから俺はほのか先輩にもあっていない。


 しかし、それからというもの、俺は何かにつけて“ほのか”と名の付くセクシー女優やアイドル等で愚息を慰めるようになった。


 当然、大学の勉強なんて身が入る訳もなく、単位もギリギリになりつつ、無事?卒業し、そこそこの中小企業に入ったのだった。


 そして俺は今…


「お腹空いたなぁ…」


 魔王城から逃走し、何とか人が居そうな村まで辿り付いたが…。当然この世界の通貨等も持っておらず、宿にも止まれず、食料にもありつけぬ状況。

 このままではせっかくのチートスキルでの異世界ライフもバッドエンドで終わってしまう。

 ああ、どこかに優しいほのか先輩のようなシスターとかいないかなぁ~。


「あのぉ、こんな所で寝ていると魔物に襲われてしまいますよ」


 目の前に現れたのはほのか先輩までとはいかないが、青い長い髪をなびかせた超絶美人だった。


「もし良ければ近くに私の所属している教会があるので来ませんか?」


 美人の申し出を断ってはバチが当る。という事で俺は美人シスターの好意に甘えて、ついていくことにした。


 これでようやくタイトル通りの異世界成り上がり物語が始まるぞ!さあエロライフの始まりだ!

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