魔法少女兵団
日常
第1話 新たなる希望
_ rinrinrin rinrin
拝啓、夢を持つ少女達へ
__________
「 ッ て わぁ っ! 遅刻する~ッ!」
私の名前は夕陽くるみ 、
ちょーっと漫画やアニメが好きな女子中学生だ。
「起きたら8時だなんて…間に合わないよ!」
急いで歯を磨きブレザーに手を通す、
そして母の肩身のネックレス……
通学用バッグを持って急いで家を飛び出した。
「 昨日集中して漫画描いてたからこんな事になっちゃったのかな?もーサイアク!」
日照りで熱くなったアスファルトを上を必死で走り抜けているが、元々運動が好きな方では無いせいですぐに息切れしてしまう。
「あーもうめちゃくちゃだよ……」
「くるみちゃん、どうしたの?そんなに急いでさ。」
「え…?」
彼女は私の唯一の親友、神林ちゃんだ。
趣味は合うもののキッチリとした性格なので遅刻するはずないのだが…… 。
「え、だってもう8時だよ!
学校間に合わないじゃん!」
面白そうに言う。
「何を言ってるの、まだ7時だよ?
私は日直だから早く家を出たんだけれど…
ふふ、くるみちゃんってばおっちょこちょいだね。」
「え?。急いで損したよ…気付いてたらもっとお家でごろごr」
「ダメです。」
そんなこんなで私達は駅について電車に乗った
朝早くだから人が空いていてよい気持ちだ。
創作意欲が捗るよ……。
「ねえ、上林さん。」
「なあに?」
「毎日こーやって、一緒にいれたらいいね!」
「……!うん、そうだね。私もそう思うよ。」
ガコン …… ガコン…
私達は暫く見つめあって、恥ずかしくなって目を離した。
「あれ……?くるみちゃん、何か音が…」
「ん……?私は聞こえないよ?、どうしたの、
神林ちゃ」
バキバキバキバキバキバキ ッ!
一瞬何が起きたのか理解が出来なかった。
突如電車の屋根が潰れ目の前が瓦礫の山になった
「へ……?あ… 。」
突然目に入る、神林さんの上半身。
瓦礫に下半身を挟んで動けない。
「くるみちゃん!ダメだよ、逃げて!」
グギャアアアアオン‼️
私はゆっくりと上を見上げた
それはまるで悪魔のような、大きな狼のような
「ば、ばけもの……!」
恐怖で足がすくんで動けない、
下半身から金色の生暖かい液体が流れ、動悸が止まらない。
「やだ、やだ……だれか…」
_だれか、 って言ったかい? 。_
「えっ?」
突然目の前の化け物が八つ裂きにされる、
肉片が散らばり、血が散らばり、
そして跡形もなく消えていく。
私は認識する、魔法少女を。
美しい緑のベールを纏った、神々しい魔法少女を
「見られちゃった、か。」
魔法少女兵団 日常 @nitijo
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