第2話 大学日本拳法に見る「水と月」


① 2017全日本学生拳法個人選手権大会 女子の部準決勝戦

  岡崎(立命館大学)VS谷(同志社大学)

     https://www.youtube.com/watch?v=O7kumnslLns


② 2018 Kempo 第31回全日本拳法女子個人決勝戦

  坂本佳乃子(立命館大学)vs谷南奈実(同志社大学) 

     https://www.youtube.com/watch?v=DI-HxBtlxxg


<男は根性、女性はファイティング・スピリット>

  男子の場合、男性的なパワーによって問題解決する(戦う)ものですが、女子の場合、男性に比べて力不足という以前、(本能的に)女性らしい戦い方によって問題を解決していこうとする。

そんな女性としての戦いぶり・身のこなしを象徴しているのが、上記お三方なのです。


  とくに、②における谷さんには、蘇軾の指摘した「江上の清風と山間の明月」の如き、無尽蔵の(ファイティング)スピリットを感じさせられます。


<体力や技術を超越したスピリット>

  これこそ私たち大学日本拳法人が、自ら体験し・実践し、「江上の清風と月を楽しむ」ようにして味わうべきものではないでしょうか。

  無尽蔵のファイティング・スピリットこそが、盈虚・消長することなき水や月の如く、満ち欠けはあってもなくなることなく、盛衰があっても消えることなき生(いのち)にしてくれるのですから。


水に映る月を切る者はいるが月を斬るものはいない

水に映った月を切るか、月(そのもの)を斬るか

コップの水、水たまり、池、川

そこに映る水を切っても月を斬ったことにはならない

月を斬ることはできない

が、(スピリットで)月を斬る者はいる。


  水に映る月ではなく月そのものを射る(斬る)ことができた者。

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