神さまの息
神さまの息はそよ風となって
聖なる山の樹の間を渡る
森の動物たちが耳をそばだて
野山の草木が種子を託す
綠の大地を吹き渡った風は
最果ての砂漠に風紋を刻むと
広大な砂丘を下って
海辺へと砂を運ぶ
浅瀬の波でレースを編んだあと
光をたたえた紺碧の海面を撫で
やがて水平線の彼方へと消えてゆく
神さまの息がもたらしたものを
大切にする人々の地には争いはない
一日は暖かい太陽とともに始まり
冷たい月とともに終わる
地球上に人類が発祥してこの方
そんな時代はあったのだろうか
現実の窓の向こうにあるのは
見慣れた青い空
いつもの平和な昼下がりだ
どこかで日々
争いは続いているけれど
https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/16817330656521881337
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