さいかわスプリングダッシュ結果発表
この度は「さいかわスプリングダッシュ」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
全作品のツボった作品の中で、特にツボった三作品に「春ダ賞」を授与いたします。
また、今回は特別賞を設けまして、三作品に差し上げたく存じます。
春ダ賞(参加順)
あなたに、とどけ。/豆ははこさん
https://kakuyomu.jp/works/16818093076945121714
ひとこと:作者の魂を感じました
これまでのアウトレンジから優雅に手数を稼いでいく豆ははこ春ダ賞のスタイルではなく、殴られるのを覚悟したインファイトの姿勢を見せてくれた作品で、作者の叫びに近い意気込みを感じました。言葉においても洗練さよりも訴えかけるようなシンプルな言葉を選んだのは、これまでの作風に対するある種の脱皮のようにも思えました。また、この詩人とは豆ははこ春ダ賞そのものではないかとも思えました。
わたしが好きな、文章に魂が入った作品になっていたのではないでしょうか。ありがとうございました。
マッチョ式創作論(ケンゾー風Q&A)/月井 忠さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093077336803745
ひとこと:筋肉とプロテインと真理のジムナジウム
筋肉とプロテインを上手く使いながら、ときどき真理をついたことを言う、創作論でありながら健康第一と言っているめちゃくちゃ面白い作品。
アメリカの古い映画で俳優がこれを言っているのを是非とも聞いてみたいと思いました。英語だと更に爆笑できそうです。月井 忠春ダ賞者の「そんな暇があるなら筋トレをして、忘れてしまえ。」というセリフは、創作に対して精神面も含めて健康的になれる最高のアドバイスではないかと思いました。ありがとうございました。
五百年/田辺すみさん
https://kakuyomu.jp/works/16818093077537353510
ひとこと:恐れ入りました
本当の意味で無駄のない洗練された文章力。美しさに満ちた表現力。深みのある内容。犀川大好きハッピーセットになっている作品でした。田辺すみ春ダ賞の卓越した世界を堪能させていただきました。お世辞抜きで何も言うことがございません。ありがとうございました。
特別賞(参加順)
孤呂奈襲来/船越麻央さん
https://kakuyomu.jp/works/16818093077199791975
ひとこと:深刻な話をユーモラスに書いた素敵な作品
コロナに罹患という非常にヘビーな状況ながら、戦国時代の戦のような会話によって、快復するまでをユーモラスに書いていました。わたしを楽しませてくれつつも、快復して良かったですねという素直で温かい気持ちにさせてくれました。以後もお大事になさってください。ありがとうございました。
ふかふか家族計画/縦縞ヨリさん
https://kakuyomu.jp/works/16818093077278290476
ひとこと:夫婦の話として最高でした
内容もさることながら、作品全体が完成していて、とても書き慣れている感じがしました。掌編はこうあるべしというお手本として、わたしはツボりました。
卯月賞でもそうでしたが、縦縞ヨリ春ダ賞は登場人物の感情の動かし方がとても上手だと思います。話によって感情を動かすのではなく、登場人物がうまく役を演じている感じがします。これはわたしも見習いたいなと思いました。
話もとてもよかったです。こういう夫婦の一幕を上手に表現するのって、なかなか難しいことだと思います。ありがとうございました。
卵供養/幸まるさん
https://kakuyomu.jp/works/16818093077369036620
ひとこと:びっくりしました
まさかの供養の方法に驚きながらも、興味深く読ませるのは流石だなと思いました。
もしかしたらカクヨムコン10のネタに使えたのではないかと思いまして、少しだけ申し訳ないような気持ちにもなりましたが、幸まるさんなら他にもたくさん書けるはずですよね?(笑) ありがとうございました。
総評
千字というのは気軽に書けそうで書けなかったかもしれませんね。そういう意味では面白い試みだったのではと思います。
チラシの裏レベルからマジ書きレベルまで、ツボった作品がたくさんありました。チラシの裏レベルにもめちゃくちゃツボった作品があったのですが、いかんせんマジ書きレベルが優秀すぎました。けっしてマジ書きでないとダメでありませんので、念の為。
ご要望等も伺ってからの判断になりますが、次回は「さいかわサマーダッシュ」を考えております。ルールは同じです。水無月賞の後、7月中旬にできたらいいなと思っております。
この度は、ご参加いただき誠にありがとうございました。(犀川 よう)
さいかわスプリングダッシュ 犀川 よう @eowpihrfoiw
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