第3話

「藍佐、アンタお見合いしない」

ある日、母親の芳美がとんでもないことを

言い出した。

「芳美ママ、気はたしか?わたしまだ16歳

だよ」

「いいんだよ、年なんか何歳でも!おまえ

モテると思うんだよね。わたしの娘で

器量はいいんんだから。どうして

いまだにバージンなんだろうね」

芳美が首を捻った。私の顔は

恐らく真っ赤だ。

 どうしてわたしがバージンであることが

わかったのだろう?

 必死で秘密にしてきたのに。

「わたしはバッ、バージンなんかじゃあ」

「じゃあ、オルガスムス知ってる?」

こいつらーーーーーっ。

オルガスムスがなんぼのもんじゃい!

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