第二話
「へぇ。レグ君って酒場でバイトしてるんだ。冒険者なのに珍しいね」
「酒場というかカフェみたいな感じですかね? 一応昼間もやってるみたいですし。正直腕っぷしがあんまり強くないんで冒険者だけじゃ稼げないんですよね。あと、そこは賄い付きで賃金がいいですよね〜」
「んぐんぐ…かぁ〜、レグはそっちの方が大事だろ」
食べ始めてまだ少ししか時間が経ってないのにマルルクはもう酔っ払いはじめている。
酒場で飯となるとお酒も飲むわけで、で、初対面の相手と食べるとなると、必然的に話題が自己紹介寄りになるわけで。
「そんな目で見るなよレグぅ〜。それよりお前何だったっけ?ホール? それともキッチン?」
「どっちもかな。個人でやってるところだから、その日のメンバーと混み具合で臨機応変。都合のいい扱いをされてるともいう」
「こいつなー。仏頂面で間抜けそうで、接客とか料理とか向いてなさそうなんだけど、無駄に器用なんだよな。大抵のことはそつなくこなすんだわ。最近もなんか始めたらしいし〜」
「うん〜まぁね〜」
──そうしてある程度の自己紹介というか、自分語りを済ませると、話題はあっちこっちに移ろっていく。特に酒が入りはじめると、まあまあ脈絡のない話題になったりするもので。
「そういやさ、なんかお前ら最近おもしろい話ない?」
「言い出しっぺの法則。カイはないの?」
「ない。しいて言うなら空のジョッキが怖い! っていうことでおねぇ〜さ〜〜ん、お酒おかわり!」
「はは、全くカイは……ちなみに俺もないな。レグ君はなにかないかな?」
「ほれほれ。俺たちは話したから、次はレグだぞー?」
「ちょい、酒クサッ。ダル絡みやめろ酔っ払い。……面白い話ねぇ」
振られたところで困るぞそんなの。僕、ダンジョンに行くけど上層の方しかいかないし。日常も結構普通………あ、いや待て。
「俺は特になんとも思ってないというか慣れたんだけど、多分世間一般だと面白い?判定のエピソードがあるわ」
「お? なになに?」
「どういうの?」
「いやさ、ストーカーっぽいのいるんだよね僕」
「「は……?」」
――――
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底辺冒険者の僕の家に住み着いたヤンデレストーカーが最高すぎる件 リト @123456113344667799
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