第10話 母詰め寄ろうかと考える。
私はカクヨムというアプリで
〈うちの母は天照の大神〉
を検索して読んだ。
……うちの娘だ。
絶対長女だ。
特に今朝のやりとり。
〈朝、珍しく母が目玉焼きを食べるか、と聞いてきた。ありがたいことだと思う。
「うーん、バナナたべるよ……」
と私はテンション低く答えた。
すると母は面白くなさそうな声で、
「あ、っそう!」
とさっさとラップで目玉焼きを包む。
遅番で起きるか起きないかの瀬戸際で
「……起きてきた」
と母が驚いていた。
自分でもスマホのアラームを止めたのによく起きれたと思う。
さて。
借金もあるけれど、両親にバレずに頑張ろう!
ATM手数料が痛いな。
40回払えば好きな本が何冊買えるだろう。
いけない、いけない、もう自分はとにかく大変な運命を背負ったのだ!
今日も介護、がんばります!
ストレスでパニック障害起きそうだけどさ〉
にわかには信じがたいけれど、いくらなんでも何話かあるうちの〈家庭内のやりとり〉がそのまんまだ!
ものすごく似た家庭と長女の人格を写した者しか、これは、書けない……。
うちのことが赤裸々に語られている。
私は詰め寄ろうかと思ったが、……。
とりあえずスマホで漫画を無料で読む。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます