出番1回とか2回の脇役の名前、単語登録するかしないか

 小説でも漫画でも、「脇役の名前」って結構迷う方も多いのでは、と思う。


 勿論、重要な役割のある脇役なら時間をかけて考えることもあるだろう。

 でも、結構難しい塩梅のキャラクターも居たりする。


 主人公の友達のお母さん、とか。

 台詞1個しかない、回想に出てくる担任の先生、とか。


 総文字数1万文字の小説の中で、1回か2回だけ名前が登場する人物。


 こういう人物を描く時に絶妙に悩ましいのが、「変わった名前の単語登録」である。

 いや変わった名前にしなければいいじゃん? で終わってしまう話なのだが。

 私は結構、キャラクターに変わった名前というか、もじり系の名前をつけがちなのだ。というかむしろ、何か作品ごとにテーマを設けないと、候補が膨大すぎて決められないタチなのである。


 で、折角だから1度か2度登場の脇役の名前も、「みゆき」をあえて「巳雪」にしてみたくなったりするわけで。


 でもさ、1回か2回の登場だったら、1回ずつこう…「巳」と「雪」で変換したらいいじゃんね。

 いいじゃん、それぐらいの手間あっても。


 でもさ。

 なんかさ。


 そうやって「単語登録まあいっか、1度か2度しか出てこないし」って思ったキャラがさ。

 存外後から後から、

「実は主人公に影響及ぼしてて」

「ここでもう1度登場させるとエモい」

「折角だから親友にしちまうか」

「隣に引っ越してきたのがコイツだったら伏線っぽい」

などなど。


 主張するように自我を持ち始める。だからもうそうなったら、「分かりました、分かりました単語登録しますよ」と。降参して単語登録するのである。


 余談だがなんかこれ、最初から単語登録してると普通に1回2回で縁が切れる気がする。

 彼らは一体なんなのだ?

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