【BL】カギカッコくんは運命のつがい
(注)
作者の趣味により、今回のエッセイは特に意味もなくBL要素を含みます。
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「花子は太郎に激しいハグをした」
っと……。
うーん、「激しいハグをした」じゃなくて、「激しいバックドロップをした」にするか。その方が展開的にもいいよね。
えーっと、デリートデリート……カチカチ。
***
はい、こういうシチュエーション、ありますよね? あるんです。あるって言ったらある。
こういう時なんですけど、ワタシどうしても『 」 』← コレが消せません。
」 ← コレです。
そう、この原稿という宇宙に『「」』こうやって、始まりと終わりのつがいとして生み出された、始まりのカギカッコくんと終わりのカギカッコくんです。
つまり原稿の途中経過を生中継すると、
「花子は太郎に 」
……って感じで、上記で言うと”激しいハグをした”の部分は消去するけれど、”」”こっちは消去しないで最初のまま残しがち、って話ですね。
”」”ごと消して書き直す方もいるかと思うのですが私は最初に書いといたカギカッコを残しがちです。
これはもうワタシの中でジンクスです。
例えるなら右から2番目の改札を通るとか、右足から階段を上るとか、大変な仕事の前はまず目薬をさすとか、そういう類の「なんかやっとくと上手くいく気がする」という願掛けみたいなものです。
そんなこだわりの一つが、カギカッコのつがいを引き裂かない、です。
だって、この世に「二人で一つのカップル」として生まれた、始まりのカギカッコくんと終わりのカギカッコくんなんです。
アニメのOPだったらどういうカットがあると思います?
左下にいる始まりくんと、右上に吸い込まれていく終わりくんです。終わりくんが手を伸ばし、始まりくんも手を伸ばす。二人は一つ。なのに、手が触れ合う、指が触れ合う、あっ、手を握りあえる――間に合わない。二人は引き裂かれる。
そんな存在。それが、この世にたった一つのつがいとして生まれた、始まりのカギカッコくんと終わりのカギカッコくんなのです。いいですね。そういうの。
あ、でもなんか普通に筆がノってる時とかダラダラ書いてる時、うっかり消したりします。ごめんね、運命のつがい。
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