第8話 金髪お姉さんと食事と...

「いやーあの助け方は漫画の主人公みたいでしたよ。助かりました」


 俺たちはあの後近くのコーヒー屋さんに入り、一緒に食事をしていた。


「可愛い男の子が目の前で困ってるんだから、女なら誰でも助けちゃうって」


 このお姉さん先ほどから俺のことをすごい直接的に褒めてくれる。凄い良い


「ところで名前聞いてもいいですか?俺はカイトです」


「私はアリス、よろしくねーカイト」


 ニコニコと笑顔で返答をしてくれる。


「なんか楽しそうですね、アリスさん」


「んーこんな可愛い子と食事できてるからかなー、でもカイトがタメ口で喋ってくれたらお姉さんもっと嬉しいなーなんて」


「あーえっとーこんな感じ?アリス...さん」


 グイグイと来る大人なお姉さんにしどろもどろになってしまう。


「アリス...『さん』?」


「あ、アリス...」


「はい、よくできましたー」


 ニコニコと言うアリス、この世界では初めて女の子に余裕を持たれている気がする。


 ムッとした気持ちになり足で対面に座っているアリスのふくらはぎをツーッとくすぐるように触れる。


 するとアリスはビクリと驚いた様にこちらを見ていたので仕返しだと言わんばかりにニヤリと笑ってやった。


 この世界の女の人は男と体が触れるだけで意識してしまう単純な生き物なのだ。


「えいっえいっ」


 さらに追い討ちをかけるようにふくらはぎより敏感な太もも辺りを攻める。


 アリスはやり返すとセクハラになると思っているのかされるがままで顔を赤らめている。


 俺はこの瞬間が好きだ。先程まで大人の余裕を見せていたアリスでさえちょっと体が触れるだけでこの様である。


 大人であろうとメスである限りオスの魅力には抗えない、体は火照り息をハァハァと荒げているアリス。


「これ、俺の連絡先だから」


 先を立ち上がり耳元で囁く。ついでに耳をペロリと舐める。


「お、オスガキだ...」


 アリスは内股になりながら太ももを閉める様に力を入れ、崩れ落ちる様に椅子にもたれかかった。

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