第7話 ナンパ

 今日は休み、友達にオススメされたクレープ屋にでも行こうと外出をしていたところだった。


「お兄さん今1人?」


 電車での移動を終えベンチで少し休憩しているところにいかにも遊んでそうなギャルがナンパをしにきた。


(うわーグイグイ来る、ちょっと苦手なタイプだ...)


「あ、えっとー友達待ってます」


 とりあえず適当な言い訳を並べてみるが


「そっか、じゃあ友達が来るまで一緒に喋らない?」


 1番だるい展開に苦笑いを浮かべていると


「あーごめんごめん待った?ちょっと遅れちゃったー」


(外国人さんかと思ったら日本語ぺらぺらだ)


 俺の困った様子を察してくれたのか近くにいた金髪のお姉さんが助け舟を出してくれた。


「全然今来たところ、友達ちょうど来ちゃいました」


「それは良かった、じゃ私はこれで」


 俺が女連れって気づいたナンパギャルは露骨に態度を変えつつ去っていった。


「ありがとうございます、ちょうど困ってたところで」


 ナンパギャルがどこかに行ったのを確認しお礼を言う。


「なんなのあいつ嫌な感じ、全然気にしなくていいよ、可愛い男の子を助けれて良かったよ」


 そんなことを言ってくれる色々と大きいお姉さんに少し興味が湧く。


「良かったら、ご飯でもどうですか?お礼に」


 

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