雑談

 ピックアップした一つ目の質問。

 それは早速、陰陽師関連だった。


「陰陽師とは何ですか?って……うーん、ずいぶんと難しい広い質問を。まぁ、基本的には政府発表の通りだよ。んで、次の質問は」


 僕はサクサクと質問に答えていく。


「いや、実は僕ってば微妙な立場なんだよね。一回は普通に追放されているのよ。んで、高度な政治的判断で出戻りした?と言えるような状況かなぁー。まぁ、普通に冷遇されていたよ、僕。ご飯出てこないとかも普通にあったから虫とか食べていたもん」


 コメント

 ・ん?風向き変わったな。

 ・おっとぉ?

 ・えっ?ごはん食べていなかった?

 ・おや?


「ってのもさ、陰陽師界って未だに感覚が中世、近世とかそんなもんだから。僕は生まれながらに呪力をもっていない落ちこぼれでね。それが理由に父親並びに陰陽師界全体から迫害されていたのよ!迫害のレベルは普通に虐待の域だったから、現代日本の価値観で言えば普通にアウトだよね」


 コメント

 ・やべぇ、本物だ!?

 ・最初の質問の答えを聞いてある程度は政府に寄り添うなのだと思っていました……思っていたんです。

 ・フルスロットルきたぁっ!

 ・えぇ……。


「あっ、でも安心してね。流石にコトリバコのような、人間の命を弄ぶことで作る呪法とかは使われていないから。そこは安心できるよね」


 コメント

 ・それは安心できるのか……?

 ・やっぱ普通にヤバいんだな。

 ・想像以上の内容が始まってから五分と経たない間に叩き込まれている。

 ・やべぇ、胃もたれしそう。


「なんか広げ過ぎたね。次の質問に行こうか」


 コメント欄がドン引きしているような雰囲気を感じ取る僕はだがしかし、それを一切気にせず自分のペースで配信を続ける。


「何でそんなに強いんですか?知らん。生まれつき。陰陽師界の方も僕がここまで強いとは思っていなかったと思うよ。僕は何処まで行ってもいレギュラーな存在だったよ」


 強さの理由であれば僕の方が知りたいわ。

 そんなことを思いながらこの質問をサクッと流し、次の話へと

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