久しぶりの配信

 これまで禁止されていた配信活動が解禁された。

 それを受け、僕は早速配信の開始を宣伝していた。

 

「こんはろばー。みんな、久しぶり。復帰配信だよ」


 ダンジョンではなく自宅の中、僕はカメラのついたPCの前で意気揚々と声を上げる。


 コメント

 ・こんはろばー!

 ・こんはろばー!

 ・久しぶりー!待っていたよー!

 ・とうとうここの配信が始まったか。


 それに伴って、コメント欄も爆速で動いていく。

 どうやら、僕のファンたちは今も残ってくれているようだ。

 まぁ、大騒動を巻き起こした騒動の張本人ということで注目を浴びているからというのものあるわけだが。

 

「コメント欄の動きも良好。前置きとか好きじゃないから早速、今日やることに話していくよ。見てわかる通り、今日はダンジョンの中からじゃなくて家の中からの配信だよ」


 僕がいるのはこれまで用意はしていたけど使っていなかった配信用の部屋だ。

 背面は妹とかにアドバイスをもらってお洒落な仕上げにしてある。


「そこでやるのは事前告知している通り。NGなし、僕への質問コーナーだよ」


 そんな部屋の中で意気揚々と僕は今日やることを宣言する。


 コメント

 ・来たー!来てしまった……。

 ・マジでNGなしで行くん?

 ・さすがにヤバすぎじゃない……?

 ・俺ってば結構えぐいこと聞いたんだけどぉ。

 ・本当に出来るの?そんなの……消されたりはしないよね?


 それに対して、コメント欄は割とドン引いたような声を上げている。


「僕を消せるものならやってみるがいいよ……ふふふ。まぁ、それは冗談として、僕だってちゃんと配信の許可は取り付けているから安心してくれていいよ」


 一応、許可はとりつけた。

 ちなみに、許可がなくてもやった。


「今日、読む内容は基本的に前もって募集していた質問箱からピックアップしていくからそのつもりで!それじゃあ。やっていくよー、まず一つ目は……」


 そんな僕は意気揚々とパソコンを操作して画面に質問箱からまず一つ目の質問を表示するのだった。

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