第4話
「あ、あの”無双の武帝”と呼ばれたジュリアがまた年端もいかない子供を連れているッ!事案だ!」
私はこれでもジュリアさんよりも年上ですけど!?
まるで私が幼女見たいな言い方で言わないで欲しい!
ま、まあ、今は140センチぐらいの身長にしているのは否めないけど。
これでもグラマラスな見た目に出来るんだよ!
「ちょっと!それじゃアタシが犯罪者みたいじゃん!」
「実際そうじゃないか!このロリコンめ!」
「何だと!」
「ちょっと落ち着いてくださいよ!」
「はい、”レイ”様!」
あ、レイってのは私の名前ね。
「ってか様って何!?」
「幼女様には敬称を付ける必要がある!」
「よ、幼女様!?」
「あまり高くない身長!初々しい声!くりくりしたおめめ!ちっちゃいおてて!まだまだ小さいお胸!何を考えているのか分からないその仕草!大人の人みたいな雰囲気を出したい背伸び加減!これを幼女と言わずしてなんと申しましょうか!?」
んー。私は幼女では無いけどまあ良いや。
って…年齢から考えるとロリババアじゃん。
「そういうとこだぞ」
ジュリアさんが談笑してた人に突っ込まれている。
「ぐぬぬ…」
「まあいい。レイ、だったか?そこにいる変態から何もされていないか?」
「何もされていない、かな。一応私から声を掛けに行ったわけだし」
「そうなのか。ところで、なぜ”冒険者協会”に?」
「
何処ぞの門番の衛兵さんとかに次あった時には身分証ですぐに通りたいからね。
「おお、そうか!だが、親の許可とかは大丈夫なのか?」
「あー、大丈夫だと思う。まあ、駄目だって言うならそれはそれで私にも考えがあるけど」
主に肉体の年齢を上げることだけど。
「アタシが後見人になっても良いよ」
「ロリコンは黙っとけ。そうか、ならあそこにいる人に声をかけるんだな。登録をそこでできるぞ」
「ありがとうございます!そういえば名前って?」
「おう。俺の名前はジックな」
「ジックさん。ありがとうございました!」
私はとりあえずさっき言われた人の所へ行ってみる。
まあ、言われた人とは言えども受付嬢さんだけど。
13歳じゃ幼ない気がするから16歳ぐらいの見た目にして受付嬢さんの所へ向かう。
あ、服は自動で大きさ調節が入るように魔改造してるから、大丈夫。
なんか年齢を変えたら、その場にいる人達に驚かれた。
そりゃそうか。
幼女が少女にいきなり変わったからね。
まあまあ、と何とか誤魔化して受付嬢さんのところへと辿り着いた。
「冒険者登録をしたいです!」
「わ、分かりました。銅貨三枚必要になりますがお持ちですか?」
また金が必要なの!?
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