第2話

更に歩くと、くっきりと街が見えてきた。


街まで残り数百メートルのところまで来て、数人の人たちの集団とすれ違う。

服装からして…中世ぐらいの世界かな?


すれ違うと、会釈をされたので、会釈し返す。


ところで、なんか向こうの人達が私のことをジロジロと見てくるけど、何でだろ?

なんか主に服ばっかり見てくるような…。


あ、やべ、私くまさんパジャマのまま来ちゃった。


着替えなきゃって…うーんどれにしよう。


【収納】から…うーん。

衣服のセンスは壊滅的だから、テキトーに選ぶ。


あーこれが良さそうかな。


いでよ!よくあるパーカー!


幸い今の私のお胸様は小よりの中ぐらいだから、胸で気にする必要がない。

それは今の見た目が13,4歳ぐらいの見た目だからであるからだけど。


まあ、そんな事よりも、服なんてテキトーでいいんだよ。テキトーで。


私は芸術の心得を捨てたんだ!

実際、衣服の着こなしは一種の芸術だと思ってるから衣服は私には選べない!


そもそも、誰かにモテたい、見られてほしい、とかいう承認欲求はあんま無いから服なんてなんでも良いんだ!


ただし、破廉恥な服。テメーはダメだ。


とかいう私の服についての言い訳は置いておいて、街に到着した。


街に到着すると、まず門が見える。

門には何人か人が並んでいて、衛兵っぽい人が相手をしている。


暫く待っていると、私の番まで来た。


「繧?≠縲√%縺薙?譛?蛻昴?陦励□繧」


「は?」


「騾夊。後↓縺ッ霄ォ蛻?ィシ縺矩喝雋ィ?墓椢蠢?ヲ√↑繧薙□縺代←縺ゅk縺九>?」


「は?」


いつぞやに流行っていた猫ミームの猫のように2回も聞いてしまった。


ちょっとこれは不味い。


言 葉 が わ か ら ん!


くっ、縛りをもう破ってしまうのか…。殺せ!


…殺しても死なないけど。


取り敢えず、私の脳を使って高速で言葉を学習!


というわけで、


「ザ・ワー●ド!時よ止まれ!」


別に口に出す必要はない。


❖ ❖ ❖ ❖ ❖


…時を止めて30分後。


よしっ!これでいけるかな?


私はさっきの言葉から法則を探し、言語を解読した。

…まあ、私の脳があってこそだけど。

勿論思考系能力も使ってないよ。


そんで、お決まりの…?


「そして、時は動き出す」


と言うと共に、停止を解除する。


「だいじょ――かおじょうさ―――か5まいもって――?」


私は無言で時をもう一度停止する。


うん。だいぶ解読できるようになった。


発音を学習学習。


―――一時間後。


停止解除っと。


「さっきから大丈夫かお嬢さん?通るのに身分証か銅貨5枚必要なんだが、持ってるか?」


私は思った。


「この世界に来たばっかりだから金なんて無いよっ!」


あ、思ったことを口に出しちゃった。

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