キョウヤvsヒナタ①

さて、俺がアルミラージとヒナタを特訓させ、アルミラージがジャッカロープに進化してから、数日が経ち.......


「「「「「わぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」


今現在の俺達は、【晴れ晴れ屋】にある【バトルサモン】専用の場所にいた。


何でここにいるのかって?


そりゃあ......ヒナタとジャッカロープの戦いを見るために決まってるだろ!!


「【バトサモ】が流行っている世界なだけに、そういうシステムも完備してるってわけか」

「何かスゲェな!!」


【バトサモ】専用のステージに対し、そう言う俺とカリバー。


一方、ヒナタとジャッカロープはというと


「うぅ.....緊張する.......」

「プキュ!!」


キョウヤと戦うということもあって、緊張していた。


「大丈夫だ!!お前らだったら何とかなる!!」

「そうだぞ!!だから、頑張れ〜!!」


俺とカリバーがそう言うと、その言葉に気がついたヒナタは


「うん!!頑張る!!」


俺たちの言葉に対し、そう言った。


そして、ジャッカロープもまた、その言葉が嬉しかったのか......ピョンピョン飛び跳ねていた。


「にしても.....ムサシとチヨコちゃん、来れなくて残念だったな」

「だな〜」


実のところ、ムサシやチヨコちゃんも、ヒナタのバトルを見に行くつもりだったらしいんだけど........ムサシは実家であるラーメン屋の手伝い、チヨコちゃんは習い事という具合に、予定が入っていたので、ヒナタのバトルには来れなかったのだ。


「とりあえず、二人の分も応援するか」


ヒナタを見つめながら、そう言う俺。


と、その時......【晴れ晴れ屋】に現れたのは、ファンクラブらしき少女達を連れたキョウヤであった。


「来たな、俺のデッキの生贄が」


ニヤリと笑いながら、キョウヤはそう言った後、ジャッカロープの方を見つめると


「何だ、お前がアルミラージの新しい主人か」


見下すように、そう言った。


「今のこの子はアルミラージじゃない。ジャッカロープだ」

「プキュ!!」


キョウヤの言葉に対し、そう反論をするヒナタとジャッカロープ。


その言葉を聞いたキョウヤは、鼻で笑った後、こう言った。


「ジャッカロープ?名前を変えたぐらいで、強くなった気でいるのか?」


うん、これはアレだ。


ジャッカロープにボコボコにされるフラグだ。


「それに.....お前はタマとかいうガキの元にいたはずだろ?」


まるで、自分が強いと言わんばかりの様子のキョウヤに対し、ヒナタは


「ジャッカロープとは、同じ特訓した仲間。つまりは相棒なんだ!!」


そう叫ぶと、キョウヤはイラっとしたのか


「弱い奴ほどよく群れる。その言葉、後悔しないようにな」


と言った。


「その言葉、そっくりそのまま送り返すよ」


ヒナタはそう言うと、バトルの準備を始めるのだった。


「「バトルサモン!!レディーゴー!!」」


キョウヤとヒナタがそう叫ぶと、その場は光に包まれ.....目を開けると、俺とカリバーは観客席にいた。


「「レジェンダリーキングダム!!」」


二人の頭上に紋章が現れたのを確認した後、先攻であるキョウヤは、カードをドローした後、早速行動を開始した。


タマ:ライフ10

ムサシ:ライフ10


「俺は、ワーグとハーヴグーヴァを召喚する」


キョウヤがそう言うと、フィールドに現れたのは......黒い狼と鯨のようなモンスターが現れた。


『ワォォォォォン!!』

『グォォォォォン!!』


ワーグ:P2000 ヒット3

ハーヴクーヴァ:P3500 ヒット1


そういや、キョウヤの召喚するモンスターって、基本的には北欧神話系のモンスターだったっけ?


「ワーグ、ハーヴクーヴァで攻撃!!」


そう言うと、ワーグとハーヴグーヴァはヒナタの方に向かい......攻撃を行った。


「ゔっ.......!!」


ヒナタ:ライフ10→6


「アイツ.....一気にライフを削りやがったぞ!!」


ヒナタの方を向きながら、そう言うカリバー。


ちょうどその時、ファンクラブの女子達はというと


「「「「「キャアアアアアア!!」」」」」


キョウヤの活躍に対し、黄色い歓声を出していた。


「これで俺のターンは終了だ。どうだ?自分の言ったことを後悔したか?」


ニヤニヤとしながら、キョウヤがそう言うと、ヒナタは......キッとした顔になった後、こう言った。


「後悔なんかしてないよ!!逆に、あなたを倒す覚悟がより一層深まっただけ!!」


その言葉を発した後、ヒナタはカードを引くのだった。


「僕は、ピポグリフを召喚!!」

『キュオオオオン!!』


ピポグリフ:P1500 ヒット2


そう言った後、ヒナタはピポグリフを召喚すると


「ピポグリフで攻撃!!」


そのまま、ピポグリフで攻撃をするのだった。


「ハーヴクーヴァでブロック!!」


しかし、その攻撃はハーヴクーヴァによって阻まれ、無駄に終わった.....わけではなかった。


「ピポグリフの能力が発動!!ピポグリフが破壊された時、デッキから一枚カードを引く!!」


そう言うと、カードを一枚引くヒナタ。


そして、そのカードを見てニヤッと笑うと.....こう言った。


「更に!!そのカードがモンスターだった場合、そのモンスターを召喚できる!!」

「何!?」


ヒナタの言葉を聞き、驚いた様子で呟くキョウヤ。


「というわけで、僕はゴブリンを召喚!!」

『キシャシャシャシャ!!』


ゴブリン:P1000 ヒット3


「そして、ゴブリンで攻撃!!」

「くっ.......」


悔しそうな顔になりながら、ゴブリンの攻撃を受けるキョウヤ。


キョウヤ:ライフ10→7


「どうだ!!」

「チッ.....」


自信満々なヒナタに対し、忌々しげに舌打ちをするキョウヤ。


「キョウヤさん、僕は......あなたを倒す!!」

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