第12話 行け。

夢の中。



「稜太、帰ってきて。」

「無理」

「なんで?僕が嫌いになった?」

「…お前誰?」

「僕だよ。翔。」

「知らない。」

「嘘だよね。嘘つかないで。稜太嘘つく時絶対どっか遠く見るから。今そうだもん!」

「しらね。」

「なんで?ねぇなんで?僕なんかした?」

「知らなくていい事もあるんじゃない?それに、七海が面倒みてくれるってさ。行ってこい。」


─────────僕はその場から消えた。

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