第6話 未来への一歩
翔と暮らし始めて1ヶ月ほどが経った。
凄く、落ち着いてる。安定してる。
朝、目が覚めると横に翔が居て2人で目覚ましで起きて、
翔の「ちょっと待ってね…ご飯作るね…」から一日が始まる。
ただ、やっぱりちょっとトロい。
卵落としたり、焼いたパン落としたり…。
でも一生懸命やってくれてるから片付けは僕がやる。
「ごめんね。。」申し訳なさそうに翔が謝る。
「いい。気にすんな。続けて。」というと、
「うん…」と続ける。
少しだけ昔から発達障害を疑うところはあった。自閉の傾向があったりとかもして僕も翔の母親も注意して様子は見ていた。
大人になって見えづらくはなっていたが、
たまに垣間見えることがあった。でもあいつの可愛い性格で乗り切っていた。
──────「ごちそうさまでした。」
「……。」
「どうしたの?」
食器を洗う翔を後ろから包み込んだ。
「今日も可愛いな」
「ありがとう。…なんか当たってる。」
「大丈夫。すぐおさめてくるから。」
「僕する?」
「……いい。」
「そっちは返事した。」と翔が笑う。
「かけ…」
「うん?」
「真面目な話いい?」
「いいよ。」
「役場行かない?」
「……僕はいいよ。」
「その前に近々デートしよう。そこでまた話ししよ。」
「いいよ。」
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