第4話 今が青春
ーー数分前、ローン&ステイン
「おい、ローン、アイツ等いつ引っ付くんだぁ?見てるコッチが恥ずかしいゼ」
ステインが笑いながらローンに無線機で話し掛ける
「そう焦るな、あぁいうのが【青春】ってやつじゃないのか?あぁーお前には【青春】が来てなかったのかー、だからアイツ等に嫉妬してるわけだーソイツは失礼したなー」
と笑いながら冗談を飛ばすローン
「ばっか野郎、俺は、こう見えてもモテモテだぞ?【今が青春】お前こそ羨ましいじゃないのかー?w」
「ふっ、羨ましいなんてもんじゃ無いさぁー、あの二人にゾッコンだね!」
「違いねぇ」
ステインは少しだけ寂しそうな表情で返事をした、そしてローンが話す
「アイツ等は家族みてぇなもんだ、幼い頃から見てきた二人だ、俺からしたら弟と妹みたいなもんだ、幸せになって欲しい」
「………だな」
「だがハルは昔の記憶を失くしてるそこを気にして素直に好意を受け取れないんだろう」
「ハルは昔から賢い子だった、賢い分気に入られなければ捨てられる…そう思って人の顔色ばかり見ていた…」
ローンはステインの言った言葉に深く頷き
「だが、隊長と桔梗の、お陰で大分崩れた表情を見せてきたんだ……だから…」
ステインはローンの次の言葉を遮るように
「大人しく待っておけそうしないと」
「「暴れ馬に蹴られて死ぬ!!」」
と二人同時に合わさって言った後に笑っていた
そんな時、ステインが建物の、ある一各区のライトが付いていない事に気が付いた
普通に日本で生活している一般人であれば「寿命かな?」位かもしれない
しかしステインの経験が偶然など無いと本能的に語り掛けてくる、ステインは茂みへ隠れ
※キルフラッシュ『※レンズの前面に取付けられた反射を防ぐパーツ』を
装備している単眼鏡で周辺を見渡した
よく見ると監視カメラのレンズ前に小さな液晶パネルの様な物が嵌っていた
「…なんて古風な奴なんだ」
と苦笑した、そしてローンへ無線機で
「お"い、奴らに先を越されたぞっ!!」
と大きめの声を上げた時、赤色のレーザーポインターがステインの右手に写っているのが見え
ステインは両手を上げながら立ち上がり、ゆっっくりと後ろを振り返った
そこには黒い服を着たいかにも怪しい4人が立っていた
「おい、コッチはマズイ状況なんだが助けてくれないか?」
そういうとローンは
「そうか、助けたらこれから、俺の事をローン様と呼んでも良いぞぉ?」
「呼ぶわけ無いだろぉ、死んでも呼ぶかw」
「そうか…ならお互いあの世で楽しくやるか?」
「……なるほどなぁw」
ステインはローンの状況を理解した
ローンが
「あの二人程じゃねぇが、俺達も始めるか」
「そうだな!」
二人が含みのある笑顔で眼前に見える脅威を見つめながら
「「
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