371 洗濯と裏庭での農作業
朝食を終えた後、テーブルを片付けながらリッカが言った。
「洗濯物、そろそろやらないと溜まってきたね。」
「じゃあ、俺がやっておくよ。」
俺はそう言って洗濯物を持って洗濯機へ向かった。
異世界でもこんな便利な機械が使えるのは助かる。
電気で動く洗濯機は、ボタンを押すだけで動き出す。
洗濯機に洗濯物を詰め込み、スイッチをオンにする。軽快な音とともに洗濯が始まるのを確認すると、裏庭で待つみんなのところへ向かった。
裏庭は朝露でしっとりと濡れていた。畑には新鮮な野菜が整然と並び、収穫を待っているようだった。
倉庫から農作物を入れるコンテナを取り出して
「今日はどこから手を付けようか?」と俺が尋ねると、リッカが笑いながら答えた。
「まずは雑草を取って、収穫できるものをチェックしよう。」
エリクスは鍬(くわ)を手に取り、黙々と土を耕し始める。
チャリオットも作業用コンテナに収穫物を集める準備をしている。
俺もリッカと一緒に雑草を抜き始めた。
「なんか、こういう作業も悪くないな。」
手を動かしながらそう呟くと、リッカが微笑んだ。
「そうでしょ?体を動かすと、気持ちもリフレッシュするよね。」
午前中いっぱいかけて、収穫できる野菜や果物を選別し、コンテナに入れる。
収穫した野菜はどれもみずみずしく、特にトマトは鮮やかな赤色をしていた。
「明日もこんなにいい収穫ができるといいな……」
俺は空を見上げながら、心の中でそう願った。この異世界でも、こうして穏やかな日常が続いてほしいという思いを込めて。
リッカが俺の隣で頷いた。
「きっと大丈夫だよ。こうやってみんなで力を合わせてるんだもの。」
エリクスとチャリオットも頷きながら、籠いっぱいの収穫物を嬉しそうに眺めている。その光景を見て、俺の胸の中にも自然と安堵感が広がった。
そして、倉庫に作業用道具を片付け
家に農作物のコンテナを仕舞い本日の農作業の終了とした
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