第15話 再会

「よう。」

と賢太郎から声をかけられる。

「どうも」

、、、それぐらいの会話で終わる。

まあ何も接点がないのでこれぐらいである。

夜になったとしてもただ化け物を倒していくだけ、、

そしてついに

「では向こうの町に遠征に行こうか。」

その日がやってきた。

「やっと会える。」

賢太郎は少し嬉しそうな顔をしたが

「なんだ?」

すぐに真面目な顔になる。

「では今回は、晴人、賢太郎の2人に行ってもらう。まあそこまで魔気も強くないみたいだから。とりあえずいってらっしゃい。」

「「1式」」

透也とは5ヶ月ぶりの再会となる。俺も強くなったがそれは向こうも同じ。

「楽しみだな。」

***

「こんにちは。よく来てくれたね。まず私はここの隊長の慶也《けいや

》だ。よろしく。」

「遠藤 晴人です。よろしくお願いします。」

「賢太郎です。よろしく、、お願いします。」

「おお!晴人じゃないか。えっと5ヶ月ぶりだな。そっちは新人か?」

「そうですね。」

「そうか。俺は長月 透也よろしく。」

「はい。」

「さて5ヶ月でどれぐらい強くなっているか、、見せてもらおうか。」

「こちらこそ!」

「では化け物が出始めた事だし行こうか。」

「「、、「はい!」」、、」

ビュンビュンビュン、、、、、

何人もの人が一気に飛び出す。

賢太郎は、、

「誰か探しているの?」

と透也。

「康二っていう人を、」

「あっその人さっき1式で出て行ったよ。」

「どこですか?」

「ん。」

指を刺す。

「ありがとう、、」

「俺たちもついていって良い?」

「えっ、、もちろんです。」

「よし。これで2人の実力を見ようかな。」

「「「1式」」」

「良い速さだね。」

「どうも、、3式!」

「ほうほう。3式を使えるのか。あっ中ボスが、、」

「0式。拡大!」

ここは魔力を使うけど一発で仕留めるか!

「鬼斬!」

「鬼斬を使えるように、、」

もう一体!

「乱切り!」

「すごい成長速度だ!驚いたよ。でも、、」

「縮小、、」

「え?」

「百花繚乱!」

シュシュシュシュ!

連続突き!

煙となり消える。

「これはねえ、、範囲を小さくする代わりに威力を上げる技なんだよ。」

「なるほど。」

「!康二さんいたね。」

「!!康二にいちゃ」

シュ!

、、、ジャキンジャキン!

時間差での攻撃、、それに範囲威力がたかい!

「あの人はこの町のトップ2。そして県内でも5本指に入る実力の持ち主だよ。」

「康二にいちゃんが、、」

なるほど、、、あれが県内トップ5!

「康二にいちゃん」

その後走ってそこに向かう。

「にいちゃ」

「誰だ?」

「え?」

「俺だよ賢太郎だよ!昔の、、」

「やめろ。昔のことなど思い出したくもない。」

「、、」

確かにあの後化け物によって殺されかけたら思い出したくないのは当然だろう。

「わかったよ。にいちゃん。」

そして感動的になるはずだったその再会は終わった。

***

「そっか。覚えてないか。」

と賢太郎は落ち込んでいる。

そして、、

「グアーーー!」

それに追い討ちをかけるようにボスが現れた。

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