少しずつ変わっていく。
第11話 ?の過去
(???視点)
「兄ちゃん!」
そうみんなから呼ばれている人がいた。
当然兄ではないのだが、頼りがいがあり、優しくとまぁとにかくすごい人だった。
そんな皆が憧れる兄ちゃんは、、、
「にいちゃんまたね!」
「またな!にいちゃん!」
「にいちゃんまた明日。」
「おう!じゃあな!」
その日以来急に体調が悪化し、僕とはもう遊べなくなった。
お見舞いとして、入院している病院に行ったりなどしていたが結局僕がいる時には回復せず、そのまま中学を卒業してしまった。
「賢太郎、、私たち来月ぐらいに引っ越すことになったわ。」
「え?」
「お父さんの仕事の関係でね、、1ヶ月の間に友達にも話をつけておいて。」
そういった母も辛そうだった。ずっとこの町で過ごし、母だって友達が何人もいるから当然だ。
その後友達にそのことを告げて、最後には兄ちゃんにも会いにいった。
まだ目を覚ましていないので、
「さよなら。僕引っ越すね。楽しかったよ」
と言葉の一方通行で終わった。
その頃は小学生で、携帯も持っておらず連絡もできない。
その後は知らない。
母に連絡してもらうと友達もなぜかお見舞いに行けなくなり、様子がわかっていないらしい。
親族ならもしかしたら知っているかもしれないが、、
このことから僕は怪しむようになった。
法律や、急に体調が悪くなったこと、そしてお見舞いがいけないことから
「夜にこっそり何かをやっていて、知られたくないから知っているかもしれないにいちゃんを隠したんだ。」
と確信した。
その後もう一度戻りたいという母や、僕の願いによりもう一度戻ることになる。
友達と久しぶりの再会で盛り上がり、あの日は最高だった。
でも康二にいちゃんには会うことができなかった。
せっかくのチャンスだ!今回こそ暴いてやる!
そう決心する賢太郎であった。
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