第6話 交流

え?

「やはり基礎を学んだ後に実践と言われたら困るよな。他の市の駆除隊の交流のためにたまに、あちらから隊員が派遣されてくることがあるんだがそれが今日になってな。」

「それは変、、」

いや入ってきたばかりで言うのはやめておいたほうがいいか。

「本当なら断るんだが、今日ここらで魔気が増えていて、隣町が来ることになったんだ。」

前聞いたけど魔気が強いと強い化け物が出やすいらしい。

「なるほど、、」

「違う所との合流と、少しだけ実践。あとは、観戦かな?まあ貴重な体験になると思ったんだがどうかね?」

一瞬今回はやめておこうかと思ったが、救援ということで人数が増えるから、最初の実践としてはいいのかもしれない。

「わかりました。」

「そうか。それは良かった。」

と会話をしていると

トントン。とドアが叩かれる。

「あっ来たようだ。どうぞ」

「どうもー!」

「こんにちは」

「今日はお願いします!」

最初に挨拶したのは長月 透也ながつきとうや

次に挨拶したのは松尾 日向まつおひなた

最後に挨拶したのが鈴木 すずきつむぎ

だそうだ。

「ではこちらも。前一度言ったことがある思うけど、僕は高橋 一雄たかはしかずおでこっちの仮面が」

「佐藤 真純さとうますみよろしく。」

「、、でこっちが新入りの」

「遠藤 晴人えんどうはるとです。」

それぞれの名を言った後、今日の目標について話す。市同士の関係作りと、強敵の駆除を目的とする、という形で過ぎた。

「そういえば3人も来て大丈夫なんですか?」

「向こうの市は覚醒した人が多いからな。」

なるほど

「ありがとうございます」

「さてそろそろいきましょうか」

と透也が言う。

しばらく待てばゾロゾロとバケモノが出てくる。

「まずはスポーン位置を見つけるのを優先的にしよう。予想通り今夜は少し強いみたいだから気をつけるように。」

と一雄が伝える。とりあえず1体だけでも倒してみよう。

シュパ!

え?気づくともう化け物はチリとなっていた。

はやいな。多分1式の効果だろう。こんなの1匹も倒せないんじゃ。

走りながら前に進む。

あっ。狭い路地に小さな化け物を見つける。

その途端追いかけてくる。

落ち着け落ち着け。

「ふー」

少し距離を空ける。

「チャージショット!」

よし1体は倒せた。思ったより緊張せずにいけた。一度倒すと少し楽しくなるが、調子に乗らないようにしよう。

2体目!チャージ、、

シュパ!

あっ。先に倒された。そしてその人物は近づいてくる。

どうやら透也のようだ。

「君さ、前線に行かないの?」

「え?」

「後ろは担当がいるから大丈夫なのに。、あんなに小さいのだと魔力だってあまり増えないよ?」

出来たらするが、俺はできない。

「えっと俺1式が使えなくて」

「え?」

「え?」

「あれ1式って普通最初からできるはずだけど。」

小さい声で言ってるがよく聞こえる。

そうなんだ。1式って普通使えるもんなんだ。

ほんとかよー!!




***

いつもより少し長くなりました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る