第五章 bike JT
ハンドジャイを出てから比奈斗が僕に話しかけてきた。
「いちいち地図に沿っていくのめんどくさくね?」
「まぁそうだけど…」
「なら都市へ行こうよ!」
「都市?」
「発展しまくった街だよ。小さいころに一回行ったことがあるだけだけど…」
「行く意味ある?」
「あるよ!最新の武器とかが手に入るんだ!」
「そ、そうなんだ…」
比奈斗が目を輝かせて言ってきたので僕は都市へ行くことにした。そして歩き出そうとすると比奈斗が何かを取り出しながら言った。
「どうせならこれで一気に飛ぼう!」
と言いながら謎のカプセルを開けた。
―すると目の前に二人用の自転車現れた。
「僕の試作品『bike JT』だよ!」
「 シ、シサクヒン…!だと…!?」
「さぁさぁ乗って乗って!」
僕と比奈斗が乗り終わってから比奈斗に聞いた。
「急に壊れたりしないよね?」
「大丈夫!大丈夫!」
と言ってエンジンをかけた。今思ったけどなんで自転車にエンジンあるんだよ…
そんなことを言っていたら、急に比奈斗が狂ったように高速で走り出した。
「⁉ 早いわ!」
「そっちのほうが早く着くでしょ?」
比奈斗がそんなことを言っていたら砂漠に入った。
「ここから1.5kmくらい先に橋があるよ!」
急に道案内を始めた。まぁのちに役立つと思うけど…
――3分後…
ついに橋らしきものが見えてきた。それと一緒に自転車?は『ガキガキ』と音が鳴っていた。
「本当にこの自転車大丈夫?」
「大丈夫だよ!」
といったときに比奈斗が言い足した。
「…たぶん。」
「…え?」
――その途端…自転車が爆発!僕と比奈斗は橋の前まで飛ばされた。
「どこが大丈夫だよ!?」
そんなことを言っていると比奈斗が先に橋へ行った。
「それより!橋を早く渡ろうよ!」
比奈斗が2,3歩進んだ途端比奈斗の足が急に止まった。
「橋がないだとぉぉぉぉぉぉ!?」
比奈斗が叫んでいると近くにいた門番のおじさんが話しかけてきた。
「この橋は最近ここに『スルナト』の集団が攻めてきたんだよ。その時に崩れっちまった…」
「ねぇ比奈斗。スルナトって?」
「砂漠にすむ骨の魔物だよ。結構な強敵で特に闇魔法『グラン』を使ってくるのが厄介なんだ。」
「へー。おじさん!この橋を直せる人はいないの?」
「ここから1kmくらい遠くの『カニス』って村にいる職人たちなら直せると思うぜ。」
「ありがとう!おじさん!」
おじさんとの会話が終わってからふと思った。比奈斗がさっきからしゃべってないからだ。
「比奈斗?どうしたの?」
比奈斗の方を見ると比奈斗は片膝をついて涙を流していた。
「ああああぁぁぁぁ俺の自転車がーーーー!!!!」
ちゃんとあれは自転車だったらしい。僕たちが都市に着くまでにはかなり時間がかかりそうだ。
「とりあえずわーぷでハンドジャイまで戻ろう!」
「そうだね…」
一様比奈斗もわーぷは使えたらしい。僕たちはハンドジャイに戻った。橋まで来た意味は一体何だったのだろうか…
「とりあえず、上吉さんにカニスの場所と行き方を教えてもらおう!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます